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まちづくり情報 15号 ページ2
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●第4回稲生町コンパクトタウン検討会●
■ 中地区(四〜五丁目)意見 ■
 

 昨年末、稲生町を南・中・北の三区に分けて開催された第4回稲生町コンパクトタウン検討会出席者の意見を先月号よりご紹介していますが、今月号は残る中区(H13年12月19日)の意見です。 中区は稲生町の中でも個店数が多く、商店街組合の参加者も多く、組合活動も比較的盛んな地域であることから、商業集積地区としての充実に意見が集中しました。

―― 来て見て楽しい街 ――

  • ・アミューズメント性の高い施設の立地。
  • ・ウインドウショッピングを楽しめる町並みに。
  • ・回遊性の演出。
  • ・憩いのある街。
  • ・連続性のある街並みに。
  • ・いろいろな業種を立地させる。
  • ・大型店では展開しづらい業種や業態で専門店を充実させる。
  • ・子供公園シンボル的建造物の設置。
  • ・家族で食事ができる飲食店(街)や喫茶店。
  • ・ショッピングモール・パサージュの中に市場。
    ・現アーケードから東西へ伸びるパサージュ。
    ・公民館のように集会のできるところ。
    ・現状の空店舗、古い店舗を改善するのが先。

  • ―― 便利な街 ――

  • 毎日の買い物に不便がないように生鮮3品やスーパーの誘致。
  • ワンストップショッピングの可能な商店街に。
  • 商業と公的機関の複合配置。
  • 駐車場の整備。
  • ―― もてなしの街 (憩いの場の提供) ――

  • 公衆トイレを点在させる。
  • バス停の近くに休憩所。
    (お湯や水の提供があり、冬は暖かく)
  • 冬でも暖かく歩ける街。
  • ―― 住商一体の街 ――
  • 居住人口増加を図る。
  • 売り手もまた消費者。
  • 病院・消防・交番が近いので、最もコンパクトタウン化が実現可能な地域。
  • ここに住み続けたいと思う人は多い。
  • 南・北区を居住区にして中区は商業専用区にする。
  • 「職も住も同じ場所で」が今後の形態、住居を伴っているほうがゆとりを感じられて良い。
  • ―― 駐車場・駐輪場の整備 ――
  • 店前に降りてすぐ買い物ができることが大切
  • 分かり易く、入り易く、停め易いのが条件。
  • 大型・立体駐車場は実現できれば良いが建設費・運営が問題か。
  • 隣接店同士の共同駐車場は、実現性が高く、お客も利用しやすい。
  • 道路端の駐車禁止解除の申請は、その前に商店街側の客用駐車場整備努力が前提。
  • 無料駐車場(既に着手しているが効果は大)。
  • ―― 個店や商店街のソフト面の自助努力 ――

  • 一店逸品運動やるべし。
  • 歩行者天国を利用したイベントや祭り。
  • 中央デパートを活用する。衣料にこだわらず、食料品や飲食店を入れると集客効果絶大。
  • 公民館など公的機関の設置(場所は旧松木屋にこだわらず商店街内に設置を考える)。

  • ―― パティオ・パサージュ ――
  • 店舗をコの字型に並べる。
  • アーケードから東三番街へ抜けられる小道。
  • アーケードを利用した商店配置をする。
  •  

    核店舗は歓迎するが・・・

     昨年六月のジャスコ出店申し出に対してかつてのような拒否する気持ちはないものの、同社から条件として提示された「2,3街区を更地で賃貸・誘致」という条件にはあまり積極的ではないようです。  自力で出店して来る事業者に対しては、もちろん歓迎しますが、今回のジャスコのような条件に対し、他店の出店のために区画整理事業などの労力の投入をなぜ商店街組合等でやらなくてはならないのかという考えが強いようです。  むしろ、「まちづくりに協力したいなら一緒に汗を流すくらいの気持ちを見せるべき」等の意見が目立ちました。

    中区出席者の街づくりへの意識

     中区の考え方としては、店舗数が多いことから商業集積地区としての中心市街地活性化を目指すが、特に大掛かりなハード事業を企画するよりも、空き店舗やアーケードなどを利用し、歩行者天国や休憩所などのソフト事業を中心とした「来て見て楽しいまちづくり」を、という意向でした。
    ● 稲生町コンパクトタウン検討会で出された意見の行方 ●

    ―― 検討会での意見は活かされるのか? ――
     今回の検討会で出された意見から事業化できるものが選ばれ、TMO構想に盛り込まれます。

    ―― 一般住民の街づくりへの意識の浸透不足 ―――

     今回の検討会の主催が市商振連だったためか、稲生町の全戸に案内状を出したにもかかわらず、出席者のほとんどが商業者でした。まちづくりへの一般住民の参加意識をどのようにして浸透させていくかは今後も大きな課題です。

    ―― 多かった稲生町育ちの出席者 ―――

     その一方で、出席者を見ると、その多くが商業者であるとともに稲生町の住民、しかも、稲生町で生まれ育ったという方々も少なからずおられ、住民・商業者の両面からの意見を下さったことは、TMO基本構想の構築上で大変に役立つものと思います。

    ―― TMOがなぜ必要か ――

     H10年に制定された中心市街地活性化法により、TMO構想に基づいて実施する事業(特にハード事業関連)には、従来の支援措置に比べ、より手厚い補助金、融資、税制措置等が受けられます。  現時点では特に切迫した困難はなくても、将来へ向けたまちづくりの構想をTMO構想の中に描いておくことにより、今後必要となってくる事業において行政からのサポートが受け易くなりますから、TMOの設立はやはり必要不可欠です。

    ―― TMO設立へ向けて ――

     十和田市の場合、市が策定した「十和田市中心市街地活性化基本計画(H12年9月)」に基づいたTMOの設立に向け、その準備・調査のためにイエローキャップがH12年10月に稼動を開始しました。  以来、昨年12月までに住民・商業者のまちづくりに対する考えを汲み上げるための懇談会や検討会(延べ25回)の開催、「まちづくりアンケート」による意向調査、さらには街中で直接頂いた多くのご意見等を通して、徐々に稲生町住民・商業者の方々の意見として蓄積され、TMO構想策定むけた動きも次第に現実味を帯びてきました。
     当イエローキャップは三月でその活動を終わりますが、住民・商業者のためのTMO構想が策定され、TMO設立が早期に実現することを願っています。
     *まちづくりサポートセンター* 
    ●イエローキャップ 平成13年度の主な活動●

  • 広報「まちづくり情報」発行
    (H13年5月〜H14年2月毎月1回)
  • イエローキャップホームページ開設(H13年6月〜)
  • 商店街マップ作成(H13年7月)
  • TMO周辺街区説明会 5会場
    (H13年8月)
  • 商店街清掃(5月〜12月毎月1回)
  • まちづくりアンケート
    原案作成(H13年9月)
    アンケート用紙配布(H13年10月)
    回収(344通)、集計分析(H13年10月)
    調査報告書作成配布(H14年1月)
  • 稲生町コンパクトタウン検討会
    第1〜4回(H13年10月〜12月)