十和田商工会議所ニュース

『Frontier』 2002年6月号

 

1回通常議員総会を開催

意見活動に大きな成果

4号バイパスや三沢空港アクセス道路など 

5月29日、当所の5階会議室において平成14年度第1回通常議員総会が開催された。総会では、平成13年度の事業報告(案)並びに各会計の収支決算(案)について審議され、議案はすべて承認された。席上、稲本会頭は13年度を振り返り、その成果と今後の抱負を述べ、各議員と関係各位へ、より一層の協力をお願いした。 

 今回の総会には、本人出席45名、委任状出席10名で計55名が出席。審議議案はすべて原案どおり承認されたが、議案審議に先立ち、稲本会頭は次のとおり述べた。 

意見活動とTMO 

 13年度の当所の事業については、皆様方の理解と支援により、概ね順調に進めることが出来た。心から感謝したい。会議所の使命である意見活動でも、長年陳情を続けてきた国道4号バイパスの全線供用と三沢空港へのアクセス道路の整備については大きな成果が得られた。同時に道の駅もオープンし、4月にはテレトラックもオープンした。地元経済への波及効果を期待したい。また、今年12月1日に開業する県民待望の東北新幹線八戸駅は、青森県にとって大きなチャンスの到来だ。十和田市の発展にも結び付けていきたい。

 昨年度は、TMO推進協議会を設置し、調査事業を実施した。今年度は、当所にTMO準備室を設置し次の段階、基本構想の策定に向け、「すぐに着手でき、具体的なもの」を絞り込む作業に入る。そのために、TMO基本構想策定協議会(仮称)を設置する。現在準備室ではこれらの準備と、ITを活用した全国各地の企画調整型TMOの取り組み情報の収集と商店街への情報提供、全戸配布の広報、HP構築などの準備を進めている。今後計画を進めるにあたり、皆様方にも是非お力添えをお願いしたい。 

審議議案及び報告事項 

▽議案第1号 平成13年度事業報告(案)承認の件

▽議案第2号 平成13年度一般会計収支決算(案)承認の件

▽議案第3号 平成13年度特別会計収支決算(案)承認の件

・中小企業相談所収支決算・法定台帳収支決算・特定退職金共済事業収支決算・商店街活性化事業収支決算

▽議案第4号 平成13年度収益事業特別会計収支決算(案)承認の件

▽議案第5号 平成13年度退職給与資金積立金特別会計収支決算(案)承認の件

▽議案第6号 平成13年度公益事業会計・収益事業会計貸借対照表(案)並びに損益計算書(案)及び総合財産目録(案)承認の件

▽報告事項

・新入会員について・春まつりの人出について・商業タウンマネージメント計画策定調査事業報告・むらおこし事業第2期フォローアップ事業報告


 さわやか川柳

 褒められている中はよい綱渡り 袴田 義男

 何事も上昇気流に乗っている中は気付かない落とし穴、足もとをしっかり固めて次代につなげたいもの

ですね。

 正義感強い男で金がない 森越剣児楼

 日本の正義は拝金主義に押しつぶされたかに見えるが−。

 宝刀を抜いて竹光だと気付く 田鎖 晴夫

 日中の外交問題。振り上げた拳をどうやって降ろすか?折角抜いた刀が竹光では、誰も驚かない。

(協力 十和田かぱちぇっぽ川柳吟社)


カレイ釣り大会 

会員相互の親睦を図るために、当所の食品商業部会と青年部主催で第5回カレイ釣り大会を開催します。

初心者歓迎。

開催日 6月19日(水) 競技場所 野辺地沖  定員 20名  

当日日程 午前4時集合〜バス移動〜5時出港〜正午帰港〜懇親会〜午後2時頃バスで十和田へ〜3時30分頃解散

参加料 1人6,000円(竿2本まで、エサ・朝食は各自、各賞あり)

申込締切日 参加料を添えて6月17日までに当所担当へ。電話24-1111 (先着順、定員になり次第締切)


ゴルフコンペ 

当所の会員対策委員会では会員の皆様と、スポーツを通じての交流を目的に、第22回会員親睦ゴルフコンペを開催します。

日時 6月25日(火) 午前9時30分現地集合(時間厳守)  場所 十和田国際カントリークラブ 

スタート 10時3分(IN、OUT同時、雨天決行参加費 5,000円(景品、懇親会費含む)プレー代 ビジター10,300円(メンバーはメンバー料金)  

定員 10組(40名)  申込締切日 6月18日までに電話24-1111担当へ。(先着順、定員になり次第締切)


 がんばってます

がんばっている会員さんにInterview

江渡呉服店(稲生町) 代表取締役 江渡正剛さん(47歳)

不景気の中でこそ元気を出して 

 大正2年創業の老舗、江渡呉服店。8丁目で創業、7丁目に移転、十和田亀屋ができるとともにテナントで入店。2年前から5丁目で営業。三代目店主の正剛さんは十和田商業協同組合の初代理事長・江渡武多朗氏の次男として昭和29年8月2日に生まれた。地元三本木高校を卒業後、京都の立命館大学理工学部に進学。とあるコンピューターメーカーに就職が決まっていたが、諸般の事情で家業を継ぐこととなり帰省。現在十和田スタンプ会の副理事長なども務める。 

若くして大変でしたでしょうね

 まったく畑違いでした。当時、父は対外的な分野で忙しく、店は私一人にほとんど任されました。大変でしたが、そういった意味では、かえってやりやすかったかも知れません。 

仕事でのこだわりを教えて下さい

 ここに移転する時、コンサルに横文字の店名を進められましたが、やっぱり「江渡呉服店」の名前は変えられませんでした。私も結構古いタイプの人間なんですね。(笑) 商品も呉服が基本です。小物であれ、既製服であれ、寝具であれ、「和」の素材にこだわります。 うちのモットーは「お客様」「従業員」「地域社会」への「感謝」です。特に従業員には、呉服屋に勤めているのだからと、5年毎に着物を作ってあげています。65歳の定年退職の時も同じです。

今がんばっていることは

 亀屋のテナントの頃は商店街に対する考え方も違いました。今、ここ中央商店街の一員となって、この不景気の中なんと元気な人が多いことかと驚かされました。私は中央商店街では催事委員会の方を担当していますが、2年ほど前から始めた十五市の企画にも携わりました。商店街の会議の中ではいろんな企画が生まれます。個人的には、商協の「駒ちゃんカード」を商店街の活性化に結びつけてはどうかと考えています。 ざっくばらんな討論で生まれる案は、このままTMO構想に盛り込まれてもいいとさえ思うくらいです。(笑)

個人的にご趣味は

 学生時代ワンダーフォーゲル部に所属してました。山は好きです。今でも年に1回、北アルプスに出かけます。行くと決まればトレーニング開始です。ストレス解消には最高ですよ。

仕入れ関係を担当する恵美子夫人の内助の功と、従業員との信頼関係。今後の商店街を担う一人として、大いに期待しています。(編集部)


(財)日本国際連合協会十和田支部が設立

県南初の支部、十和田に

支部長に稲本会頭

 (財)日本国際連合協会は、民間の立場から国民の間に国連に対する理解と協力を増進し、世界の平和と人類の福祉向上に寄与することを目的に昭和22年、弘前の佐藤尚武氏が設立した。同協会の主旨に則り、昭和27年7月には青森県本部が設立、県内9市町村に支部を有する。今、県南では初の支部、十和田支部を設立するにあたり、5月23日の設立総会で発起人代表の稲本会頭は次のように設立趣意を述べた。

 同時多発テロ、地域紛争、貧困、難民、地球環境問題等々、国際社会が取り組むべき課題は山積みだ。国連活動の果たす役割はますます重要性を増している。十和田市は戦前、太平洋の橋として世界平和のために尽力した新渡戸稲造博士に縁の深い土地でもある。その意志は現在の国連にも受け継がれている。国際化の潮流を積極的に携え、世界の平和と繁栄のため、世界各地域の人々と協力していくことが必要だ。 

(財)日本国際連合協会十和田支部役員名簿

支部長 稲本 純一  副支部長 平野郁太郎、石川 正憲、川村 清市  専務理事 小関  力  理事 岩間惠美郎、田島 一史、竹ヶ原 實、中野渡聖賢、古舘  實、勝山 美恵、益川百合子、新渡戸 明、今泉 湧水  監事 川崎 富康(十和田市文化協会会長)、竹内ミキエ(十和田市連合婦人会会長)    (順不同・敬称略)


商店街(連)・商振連が総会

基本計画の基本理念にそった商店街

会議所との共同事業の推進 

 十和田市商店街連合会(以下=連合会)と十和田市商店街振興組合連合会(以下=商振連)の通常総会が5月27日、レストランとわだで開催された。

 商振連の14年度事業計画では、TMO・CDCの設立に向け、TMO準備室分担金を新たに予算措置し、準備室運営など、当所との共同事業の推進を掲げている。さらに、個店の強化・商店街のイメージアップを目的としたITの利用促進、具体的には、市民の意見収集のために、HP上にチャットコーナーや掲示板を設けることなども検討中だ。

 今、深刻さを増す平成不況の中で、あらゆる変化に柔軟に対応できる商店街づくりが早急に求められている。このことは、「中心市街地活性化基本計画(平成12年十和田市策定)」の基本理念にそった商店街を、いかにして創り上げていくかにかかっている。 以上のことを勘案し、総会の席で田中庸治連合会会長(商振連理事長)は、商店街関係者や、市、議会県議ほか関係機関から出席した来賓を前に、より一層の協力をお願いし、主催者の挨拶とした。


 目で見る5月

 太素祭の人出は35,000人

 ひと頃に比べると出店の数も減り、市民のお祭りとしては少々寂しいような気もしますが、それでも3日間で延べ35,000人が太素祭を訪れました。先人の偉業をたたえる心は、いつまでも大切にしたいですね。

  

今、津軽三味線が熱い…

 5月3日、太素塚境内には、パワーあふれる津軽三味線と太鼓の音が響き渡りました。境内の特設ステージでは、青森市に拠点を置く郷土芸能研究保存会のメンバーが、三味線と太鼓の演奏を披露。今、津軽三味線は空前のブームを呼んでいます。

  

パークゴルフで会員親睦

 会員の親睦と健康づくりのために毎年定番となったパークゴルフ大会。今年はあいにくの空模様でしたが、参加した30名は、楽しく1日を過ごすことができました。当所の会員対策委員会、観光交通部会、理財情報部会、厚生部会、そして社会保険県南支部が合同で主催しました。

 

7部会合同で正・副部会長会議

 会議所の14年度事業計画や部会活動計画をもとに、5月20日、部会の正・副部会長が合同で今年度の事業の進め方について話し合いました。(当所5階会議室にて) 

 

まちの駅の100円ショップ

 まちの駅の集客に一役かっている100円ショップのsanyo生活食品館。「客層に小・中・高など、いわゆるヤングカジュアルと言われる年代層も増え、駐車場は常に込み合っています。他のテナントにも相乗効果は上々です」とテナント会の小林会長は話していました。 

 

国際交流協会が総会を開催

 現在会員は法人も含め273名、5月21日、当所で十和田国際交流協会の通常総会が開催されました。今年は新渡戸稲造博士と縁の深いカナダ、特に十和田市と同じ開拓の町という歴史を持つレスブリッジ市と友好フォーラムを計画しています。

 

マックスバリュ十和田東店が出店説明会

 5月22日、サンデー十和田店が移転の後に営業するマックスバリュ十和田東店が出店説明会を開催しました。店舗面積1435・、年商9億を見込む同店の開店予定は平成14年11月28日で、24時間営業を予定。求人の募集は開店2ヶ月前頃からとのことです。 

 


求人開拓専門員を設置

緊急地域雇用創出特別交付金活用事業 

 予断を許されない昨今の雇用情勢。とりわけ新規高卒者の未就職問題や中高年労働者・障害者のリストラ・再就職難は、大きな社会問題となっています。 この事業は、県内の商工会議所等に求人開拓専門員を臨時的に配置し、個別に事業所訪問を行うこと等により求人開拓を重点的に取り組むとともに、リストラ等を計画している事業所に対する個別相談も行い、雇用の安定・確保を図るものです。当所でも求人開拓専門員を設置いたしました。 

求人開拓専門員の久保田 百合子 さん

 相談等ありましたら、事業所訪問の際または当所においでの際は、よろしくお願いします。


女性会いんふぉめ〜しょん

会員募集中 ●年会費 10,000円●連絡先/十和田商工会議所女性会事務局(・24-1111) 

29回女性会定時総会

稲本会頭からのエールに感謝

会長 勝山 美恵

 新緑の美しい5月30日、第29回女性会定時総会が、陽静閣にて開催されました。総会前の資料作成時はスムーズに資料も出来安心しておりましたところ、予算の使い方に厳しい制約がかかり、事務局始め職員の皆様に大変ご苦労をおかけしましたが、おかげさまで例年に近い予算案も出来、総会でも承認して頂くことができました。なお、今年は役員改選の年でございましたので、前回から申し出のありました副会長の中野渡幸子様から田中ヤエ様に交替して頂き、理事の異動も若干ございましたが、予定通り総会を終える事が出来ました事を深く感謝申し上げます。

 懇親会には、商工会議所稲本会頭、および中小企業相談所石川所長の両お二人方がご出席下さいました。用務多忙な会頭様より私たち女性会へのエールのお言葉を頂き、本当にありがとうございました。 最後に三本木小唄を輪になって踊り、和気あいあいの中、散会となりました。

 

 さくらさく…なべっこだんごで活躍

 「十和田の春まつり、駒街道の桜並木のすばらしさを是非バスツアーに」と、観光協会が観光業社に売り込み、今年、「日本の道百選・駒街道さくらさく祭りバスツアー(JTB企画)」が実現しました。女性会では、特にその観光客に向け、イメージアップをはかるため、4月27・28・29日の3日間、桜の広場で女性会恒例の「なべっこだんご」を提供しました。 今年は早い桜となり、この日にはもう葉桜でしたが、山桜が美しい彩をつけていました。2日目は天候にも恵まれ、中央公園、桜の広場は大勢の市民や観光客で賑わいました。天候に左右される企画の大変さを知った3日間でした。(女性会広報)


 告知板

 介護保険説明会を開催

 当所厚生部会では、部会員及び会員事業所を対象に、介護保険についての説明会を開催します。(昨年の開催にも増して内容をより充実)

《日時》7月16日(火)午後7時から

《場所》十和田商工会議所

《内容》介護用品納入についての要望。施設の利用法について。当市介護保険財政赤字の理由及び対策について

※事前に質問等があれば募集いたします。

《問合せ・申込》当所・24‐1111厚生部会担当まで

 

6月は男女雇用機会均等月間です

 わが国経済の活力を維持していくためには、女性が差別的取り扱いを受けることなく、その能力を十分に発揮できる雇用環境を整備することが大変重要な課題となっています。 厚生労働省では、毎年6月を「男女雇用機会均等月間」と定め、雇用の場における男女の均等な機会の確保等のために、労使をはじめ社会一般の認識と理解を求めて全国的な啓発活動を実施しております。 


男女雇用機会均等セミナーのご案内

《講演》「イコールパートナーシップの実現にむけて」―男女がかがやく企業をめざして―

 講師・春木節子氏

松下電器産業(株)労政グループ均等雇用担当部長

《日時》6月24日(月)午後1時30分から

《会場》青森グランドホテル 2階 平安の間

《対象者》事業主、人事労務担当者、一般どなたでも

《参加料》無料

《問合せ・申込》6月17日までに(財)21世紀職業財団青森事務所へ ・017‐776‐2028


 生衛業地区相談室のご案内

 生活衛生営業者の方々の次のような相談を専門的に解決するために、以下の日程で地区相談室を開設。

《相談内容》衛生施設に関する相談、国民生活金融公庫の融資相談、税務・経営・労務相談、業界情報。

《日時》十和田地区 6月10日、8月26日、10月21日。いずれも午後1時から3時まで。

※経営指導員、経営特別相談員が相談に応じます。8月26日は中小企業診断士、10月21日は税理士が専門の相談に応じます。

《場所》十和田富士屋ホテル2階会議室

《問合せ》(財)青森県生活衛生営業指導センター・017‐722‐7002


編集部のつぶやき

 桜も早々と散ったせいか、春になったという実感がないまま初夏を迎えたような気がする。

 5月末、政府発表の地域経済動向によると、全国各地の景気判断は一斉に上方修正をしたが、東北と北陸は景気回復に向けた足取りが鈍いとの見方である。今後も尚一層の景気対策を政府、関係機関にお願いしたいものだ。

 そんな昨今ではあるが、現在進行中の十和田市の街づくりは、中心市街地活性化基本計画にもとづいた街づくりであり、つまり、官庁街、商店街、工業地、住宅地等が将来どう有るべきかの視点から、その計画が立案されるものと期待したい。

 ともあれ、現在、多いに盛り上がっているサッカーワールドカップのように、景気も一気に盛り上がってもらいたいものである。  (がんちゃん)

 

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