十和田商工会議所ニュース

『Frontier』 2002年4月号

後のまちづくり事業・活性化法

TMO基本構想策定協議会と専従体制の準備室を設置

 13年度の締めくくり、第2回通常議員総会が3月29日開催された。総会では、14年度の事業計画(案)や収支予算(案)承認の件などの議案が審議され、すべて承認された。また、14年度の事業計画には、TMO構想の早期策定推進に係わる事業として、TMO基本構想策定協議会及び準備室の運営などが盛り込まれた。 

 議員全員が商工会議所議員憲章を唱和した後、総会は委任状出席10名を含め、計55名の出席で開催された。そして会議の冒頭、稲本会頭は次のように述べた。

 平成11年8月に策定された中心市街地活性化基本計画に基づき、当所ではTMO推進協議会を設立し具体的事業の検討を進めてきた。中心市街地として定められた中心商店街とその周辺を吸うブロックに分け、町内会や市商振連、イエローキャップの協力で、市民からの意見聴取やワークショップを開催し、具体的な活性化策を提案してもらった。

 それら実現のために、次のステップはTMO基本構想の策定だ。当所では事務局を専従体制とし強力に推し進めていく。この活性化法は、最後のまちづくり事業と言われていることから、14年度の大きな事業と認識している。理解と支援をお願いしたい。

審議議案

議案第1号 商工会議所定款一部変更(案)承認の件

議案第2号 平成14年度事業計画(案)承認の件

議案第3号 平成14年度一般会計収支予算(案)承認の件

議案第4号 平成14年度特別会計収支予算(案)承認の件

@中小企業相談所収支予算

A法定台帳収支予算

B特定退職金共済事業収支予算

C商店街活性化事業収支予算

議案第5号 平成14年度収益事業特別会計収支予算(案)承認の件

議案第6号 一般会計並びに特別会計予算科目(項)流用承認の件

議案第7号  一般会計並びに特別会計借入金最高限度額承認の件

報告事項

@新入会員について

A議員憲章の配布について

B議員視察研修について

C会議所職員人事異動について

5.その他

@日本国際連合協会十和田支部設立について

  14年度事業計画における新規の意見活動・事業活動は次(※印)のとおり。継続の細項目は省略。

意 見 活 動

A.産業基盤の整備及び地域開発事業の推進

a)高速・交通体系に関する項目

) 道路整備に関する項目   

) 観光資源整備に関する項目     

◎官庁街通りに面した大型バスの駐車場と物産館の設置促進※

◎当市への誘客に伴う案内標識板の見直しと整備※

◎官庁街通りの松・桜並木の景観維持のための保全管理※

d)産業観光文化に関する項目

◎国道102号沿い(ポニー温泉から深持入口付近)の松並木について、地域遺産の保全と交通安全対策のための整備促進※

B.地域経済活性化対策の推進

◎公共施設のモデル化(共同溝、ユニバーサル・デザイン等)による整備推進と十和田市のPR事業の推進(例 市営住宅建替え、公園整備等をモデル化してはどうか)※

◎公共工事の地元業者への優先発注方促進(稲生川周辺整備事業に係る、本体工事の地元業者への発注促進※)

C.商工業・サービス業振興対策の推進

◎NPO組織化を進める フォーラムの開催※

事 業 活 動

.TMO構想及び計画の早期策定推進に係わる調査事業の実施

◎TMO(街づくり機関)基本構想策定協議会及び準備室の運営※

◎商業活性化に係わるソフト事業の調査・研究※

B.IT(情報通信技術)の進展に対応するための啓発並びに学習推進

C.地域経済振興事業

◎地産地消できる地場産品愛用運動の推進※

D.人材育成・雇用対策事業

◎求人開拓専門員設置事業の実施※

◎外国人研修生の受入れ事業の実施※

E.商工技術教育振興事業

◎ビジネスコンピューティング検定試験の実施※

F.経営改善普及事業

◎小規模事業者経営支援事業※

G.調査広報広聴事業

◎商店街実態調査委託事業※

H.会員サービス・運営強化事業

I.部会・委員会事業

J.観光振興事業

◎「生きた馬」を活用した観光イベントへの支援※

◎Yosakoiソーランへの支援※

K.外郭団体及び事務委託団体の運営

 

十和田商工会議所職員の人事異動( )内は前役職 

総務部業務課長 栗山ちや子(相談所指導課長)

中小企業相談所企画情報課長 米田 謙一(総務部業務課長)

同振興課長 桜田 雅章(総務部総務課長)

同指導課長 井端 政雄(相談所企画情報課長)

TMO準備室課長 小笠原政雄(相談所振興課長)

総務部業務課主事補 晴山 雅紀(新採用)


さわやか川柳

新幹線活気の風を期待する 葛巻智津子

バイパスに早速ラーメン屋の幟 佐々木銀湖

 新幹線と同じくらいの年月をかけて通ったバイパス。それでもやっぱり何かが変わることを期待する一市民として喜びたい。

 それに加えて道の駅のオープンである。案ずるより産むが易し、とまでは思わないが今のところ市も、市民もホッとしたところ。 あきら

馬駆ける天の翼を貰うまで 三浦 幸子

駄馬の背でドンキホーテになっている 溝江 豪

 称徳館を基点として更に生きている馬で街の活気づくりをという気運が徐々に高まっている。一気にとはいかなくても試行を重ねながら他県、他市にないような特色ある存在になればと願っている。 あきら

(協力 十和田かぱちぇっぽ川柳吟社)


 がんばってます がんばっている会員さんに

Interview 椛蜥|電化センター 大竹昇さん(32歳)

大型店とは役割分担が違います 

 「ものごころついた時は既に回りが電化製品だらけ」と話すのは、椛蜥|電化センター(大竹茂社長)の2代目、大竹昇さん。小学校の頃から店を手伝っているとのこと。昭和44年、アポロの月面着陸の日に生まれ、三本木小学校、三本木中学校、三沢商業高校を卒業後、半年のシャープのメーカー研修を終了、現在に至る。店で扱うメーカーは主にシャープだが、全メーカーOKとのこと。

ご趣味は

 ステレオだったりビデオだったりパソコンだったり、回りが趣味の対象だらけです。常に新しいものが出てきますので、趣味には困りません。楽しいです。いってみれば趣味の延長が仕事ですかね。生まれた時から電化製品に囲まれていたんですから。だから今一番がんばっていることも必然的に「仕事と趣味」と言えるのでは・・・。

仕事について少し

 誰よりも早く、誰も扱っていない商品を扱う。技術的にも知識的にもお客さんへの「提案」がモットーです。また、量販店以外で、これだけの台数(7〜8台)の薄型テレビを店内に展示している小売店もめずらしいと思いますよ。次々と新しい商品を仕入れては店内に展示してますので、店に来て実物を見ながら話を聞くだけでも楽しいと思いますよ。もちろんご希望であればこちらからご説明にお伺いします。

 携帯電話、パソコン、エアコンから、業務用の冷蔵庫の果てまで、電機設備屋さんからコンピューター屋さんまでこなします。いったい何屋さんだろうと思う時もありますよ。(笑)

繁盛してますね、ご商売の秘訣は

 うちは大型店より安いものも結構あります。でも何故か高い商品が売れます。これだけ物が氾濫している世の中ですから、何を買えばいいのか迷っているお客さんは結構います。お客さんのコンサルティング的役割を担えればと思っています。量販店と同じスタイルでは到底勝てません。従来の家電店の機動力を生かし、お手頃価格で提供する。量販店とは役割分担が違います。

最近の大きな出来事は

 今年3月に女の子が生まれました。子供にバカにされないようにがんばってます。とにかく一生懸命やっていくしかないですね。 

新米パパの大竹さん、お忙しい中ご協力ありがとうございました。  ・・・編集部


目で見る3月 

経営経済セミナー

3月20日、当所で開催。政治経済評論家で有名な三宅久之氏。前半は某政治家たちの疑惑問題に触れながら、得意の政治評論で熱弁。後半は、デフレ、小泉内閣、構造改革、金融などをからめて企業経営の現状とあり方を講演した。 (当所経営経済セミナー) 

新入社員研修

3月25・26日、当所で開催。当所と雇用対策協議会の主催。十和田地区の事業所から研修を受けに来た新入社員たちの目は真剣そのもの。 

郵便局が地域経済動向セミナー

    3月28日、「地域経済を学んで、地域を知ろう」と十和田郵便局が主催で開催。右写真は「三本木原開拓よもやま話」を講演する新渡戸記念館の新渡戸明館長。右は「この地域の最近の経済・金融動向」を語る十和田信用金庫の太田原誠専務理事。 

上十三地域合併フォーラム

3月22日、市民文化センターで開催。上十三と近隣3町村に呼びかけた今回のフォーラムは、構想日本代表・慶応大学教授の加藤秀樹氏の基調講演の後、フロアトーク形式で開催された。 

第7回TMO推進協議会・推進室合同会議

3月28日、当所で最後の同会議を開催。調査事業の報告書が承認され、TMO基本構想に向け一つのステップが終了した。 

私の取材手帳から

3月11日、当所で開催。テレビでおなじみのキャスター・エッセイスト福島敦子氏を講師に迎え、「今後の情報化時代のゆくえを考える」をテーマにお話を聞きました。(当所IT塾特別セミナー) 

雪見ラリーで育英基金を寄付

写真は3月19日市長室で。第14回雪見ラリーが終わって、ささやかながら中野渡市長に寄付を手渡す飲食業協会の中根会長。育英基金の寄付は今年で13回目。 

経営安定セミナー

3月7日、当所で開催。金融不安と景気低迷の中、事業資金調達と財務体質改善が急務だ。その要点を古谷企業経営研究所の古谷今朝衛氏が実践的に解説した。


 社労士 いしくら しんいち の「ちょっといい話」(最終回)

  育児・介護休業法が改正されました

                 社会保険労務士 石倉 伸一

  育児・介護休業法が本年4月1日より改正されました。今回はそのポイントについて簡単にご説明いたします。

 平成11年4月1日から労働基準法の改正により、女性の時間外労働・深夜業の規制が撤廃され、育児等を行う女性労働者の時間外労働については、「激変緩和措置」という形で一定の制限が設けられておりましたが、この措置も平成14年3月31日をもって終了し、平成14年4月1日から、新たに育児・介護休業法において、時間外労働の制限制度が創設されました。

 時間外労働協定を締結し、時間外労働ができる場合であっても、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者、または要介護状態にある対象家族を介護する労働者が、当該子を養育するため、または対象家族を介護するために請求したときは、当該事業主に引き続き雇用された期間が1年に満たない労働者等である場合を除き、1ヵ月について24時間、1年について150時間を越えて時間外労働をさせることが出来ません。ただし、事業の正常な運営を妨げる場合には、この限りではありません。

 また、勤務時間の短縮等の措置等の対象者の範囲も拡大されました。改正前は1歳未満の子を養育する労働者で育児休業をしない者に対する措置でしたが、改正ではその措置に併せ、1歳以上3歳に達するまでの子を養育する労働者に関しても、育児休業制度に準ずる措置または勤務時間の短縮等の措置を講じなければなりません。

 その他、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者に関して、労働者の申し出に基づくその子の看護のため休暇を与える措置(努力義務)も設けられました。

 平成12年5月号より2年間このコーナーを担当させて頂きましたが、今回で最終回となりました。長い間おつき合い頂きまして誠にありがとうございました。


 告知板 APR

「自転車事故・盗難をなくそう」運動

今十和田地区において自転車の盗難、放置、不良整備による事故が著しく増加し、年間盗難車数は256件、事故は74件にのぼる。

 青森県自転車軽自動車商業協同組合十和田支部では「十和田地区から自転車事故・盗難をなくそう」をスローガンに、一致団結して取り組んでいる。

《対策法》

@義務化による防犯登録の徹底ATSマークによる安全整備の徹底B所有者確認のためのステッカー貼付C各団体の協力を得て街頭点検D会場を設けてTSマークの無料簡易チェックと有料安全点検の実施。

※TSマークは安全な自転車の印。貼付した自転車の事故率は半減、事故は補償が受けられる。

 第2回十和田市写真コンテスト

《テーマ》十和田市を感じさせる写真

《キャッチコピー》kamera eye“2002”十和田 now

《応募規定》十和田市の風景や、行事等を広く募集。但し未発表のもの。サイズはカラープリント四つ切サイズ(ワイド四つ可)、35oのスライド、ブロニーサイズスライド可。入選作品の版権は主催者に帰属し返却不可。出品料無料。何品でも出品可。

《応募期限》平成14年11月29日(金)必着。

《審査員》和田光弘氏

《審査》平成14年12月末。後日結果を郵送で通知。

《入選》一席(1名)10万円、二席(2名)5万円、三席(3名)2万円、他副賞、佳作(若干名)

十和田市西二番町4‐11(社)十和田市観光協会写真コンテスト係まで。24‐1111


一言いいたい会員さんの声 を募集!

 当所では、会員さんが日常感じていることやご意見を募集しています。下記の要領でハガキかメールで、当所広報係までお送り下さい。

(E-mail:towada@towada.or.jp)

 ご商売上のことから地域社会一般のことなど、もちろん当広報誌に関してのことでもOKです。内容については特別問いませんが、今後の事業活動の参考にさせていただきますので、なるべく建設的なご意見をご記入下さるようお願いします。字数は数行から多くて400字程度まで。

 なお、皆様からいただいたご意見は、できるだけ当広報誌上でご紹介してまいります。たくさんのご意見をお待ちしております。

 匿名等のご希望の方は、その旨を赤でご記入下さい。

※お問合せ先 十和田商工会議所総務課広報係рQ4−1111


4月の主な行事予定 3月20日までに決まっている日程です

1日 辞令交付

10日 春まつり関係団体打合せ会(10:00〜)

13日 春まつり観桜会(〜5月6日)

14日 珠算下級検定試験(9:00〜)

17日 会頭会議

19日 (社)十和田市観光協会定時総会(グランドホール 17:00〜)

23日 常議員会

24日 青森県貸付制度等説明会


 編集部のつぶやき

 春を迎え、陽射しが和らいでくると待ってたとばかりに、アザミの若芽を採りに出掛ける。

 湿地を探し歩けば、半日程で買い物篭なら2杯は採れる。

 春の陽を受け地表に現れた若芽を探すのだが、土中の瑞々しい茎は思いのほか長い。春を感じて一気に伸びたのだろうか。

 これから春の山菜がどっと出てくるが、いの一番に春の恵みを楽しめるアザミが嬉しい。

 先住の人々も春の大切な恵みとして、摘んで食べたに違いない。さほどエグミは強いと思わないが、茹で汁は濃い色だ。始末する指先が黒くなるとぼやかれる。

 おひたしもいいが、豚肉とのカヤキ鍋仕立てがうまい。さらに、我が家ではさっと茹でて刻んだ後冷凍しておき、味噌汁の具に重宝している。

 長く厳しい世相にも、アザミのごとくしっかりと土中でエネルギーを蓄え、春空に向かって飛び出したいもの。

(なか)

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