十和田商工会議所ニュース

Frontier 2001年4月号

平成13年度十和田市春まつり

開拓の台地をウォーク 春まつり・太素祭を再考 

〜駒街道さくらさく〜  春まつり観桜会キャッチコピー

 観桜会と太素祭の位置付けをそれぞれ5つのコンセプトを設けて再確認し、稲生川のルーツを歩いてたどる「太素ウォーク2001」など新企画を盛り込んだ今年の十和田市春まつりが、4月21日から5月6日まで16日間開催される。

 十和田市春まつり・太素祭(観光協会、市、会議所共催)が4月21日から5月6日までの日程で開催される。そのあり方を再確認し、今年は今までの春まつりを、地域の一体感と地域経済の活性化を目指した地場産業の振興に結びつけようと、位置付けをより明確にして実施される。活性化のための一つの提案として、春まつり太素祭(会場・太素塚)と春まつり観桜会(会場・駒街道、他)とに分け、次のように位置付けた。

◎春まつり太素祭

 先人の偉業の顕彰と精神文化の高揚を図ることを目的とした位置付け。

◎春まつり観桜会

 桜の花をメインに、観光的要素を強く打ち出した観光客向けのまつりとした位置付け。

春まつり

5つのコンセプト

 今年の春まつり観桜会は中央公園、三木野公園、官庁街通り(駒街道)で開催されるが、

@駐車してすぐに桜を見られる。

A日本の道100選・駒街道、美しい桜と情緒がある。

B郷土芸能が楽しめる。

C桜を見下ろせる。

D郷土料理が美味しい。

以上5つの項目をコンセプトに、市内外へのPR活動にも力を入れ、「駒街道さくらさく」をテーマに、案内マップなどが掲載されたチラシなどで、イメージを一新してPRする予定だ。

稲生川のルーツを歩いてたどる

 太素祭は5月3・4・5日の3日間の日程で開催。こちらはそれぞれ各日のテーマを決め、3日は「太素ウォークの日」、4日は「市民の日」、5日は「子どもの日」として、それぞれのテーマに合ったイベントを企画する。今回メインになるのは、初日のテーマに則して企画される「十和田市太素祭 開拓の地を歩く 太素ウォーク2001」。従来からある史跡巡りのバスツアーの他に、ウォーキングコースを設定し、参加者には、開拓ゆかりのコースを歩いてたどり、稲生川のルーツを満喫してもらう。バスで巡るのとはまた違った太素祭が体験できる。

 なお、太素ウォークの参加料は税込み1000円(保険・馬肉鍋付き、昼食持参のこと)太素祭本部テント前で午前7時30分受付、8時出発、午後4時到着予定。バスコースは従来どおり無料、太素祭本部テント前で午後1時30分受付(整理券発行)、2時出発、午後4時到着予定。

矢神隧道(トンネル)出口にある十和田市有形文化財「山神の石碑」

 

段ノ台隧道の出口

 

八郷付近を流れる稲生川

 

稲生川取水口付近の公園。稲生川開削工事を行った江戸時代末期の測量具や工具を解説するレリーフなどがある

 


平成12年度第2回通常議員総会

13年度の基本方針はTMO・高速交通体系・ITなど

課題実現に的確な意見集約をもって

 当所の12年度第2回通常議員総会が、3月29日、議員50名の出席(本人出席39名・委任状出席11名)をもって開催され、議案は全て満場一致で承認された。

 開催にあたり稲本会頭は「景気回復の兆しが見えないまま新年度を迎えることとなったが、新年度はTMOの次の段階への進展と、高速交通体系へのアクセス整備の意見活動やパソコン・インターネットへの取り組みを主な事業として、会議所の使命である地域社会における課題実現に取り組み、的確な意見集約をもって皆さんといっしょに考えていきたい」と述べた。

 今回の総会の内容は、主に13年度の事業計画と予算だが、案件は次のとおり。

《議案第1号》商工会議所会費収納規程変更()承認の件

《議案第2号》平成13年度事業計画()承認の件

《議案第3号》平成13年度一般会計収支予算()承認の件

《議案第4号》平成13年度特別会計収支予算()承認の件(中小企業相談所、法定台帳、特定退職金共済事業、商店街活性化事業の各収支予算)

《議案第5号》平成13年度収益事業特別会計収支予算()承認の件

《議案第6号》一般会計並びに特別会計予算科目()流用承認の件

《議案第7号》一般会計並びに特別会計借入金最高限度額承認の件

 

13年度の事業計画における基本方針は、主に次の3点。

@高速交通体系へのアクセス整備の意見活動(東北新幹線八戸駅の2002年12月開業に備え、観光客の利便と駅周辺の整備、そしてアクセス道路の整備。東北自動車道八戸線の八戸・青森間の早期完工と、当市から最短のインターチェンジ設置とそのアクセス道路、三沢空港の輸送体制の充実強化とそのアクセス道路)。

A中心商店街の活性化と将来に向けたまちづくり(TMO構想および計画の早期策定に向けた推進協議会と推進室を運営し、コンパクトなまちの構築と中心商店街を含めた中心市街地の速やかな活性化への取り組み。まちづくり条例制定の調査研究と広域的な市町村の連携と合併の研究)。

B当市経済社会の構築のためのパソコン、インターネットへの取り組み(IT革命の速度が速まる中、パソコン教室の開催やインターネット対応の環境づくりに取り組む)。

 

 13年度の事業計画における新規の意見活動と事業活動は次のとおり(継続の意見・事業活動の細項目は省略、新規のみ掲載→※)

意 見 活 動   

A.産業基盤の整備及び地域開発事業の推進

(a)高速・交通体系に関する項目

()道路整備に関する項目

()観光資源整備に関する項目 

※新渡戸記念館の整備と太素塚の環境整備の促進

※東北新幹線八戸駅から十和田市内観光並びに十和田湖観光ルートの設定と遊覧バスの運行方促進

()産業観光文化に関する項目

※東北新幹線八戸駅と十和田市を結ぶシャトルバスの運行方促進

※三沢空港の輸送体制の充実強化

B.地域経済活性化対策の推進

※国道4号十和田バイパスと国道102号交差点の立体交差の要望

※市内循環駒っこバスの通年運行の実現

C.商工業・サービス業振興対策の推進

 

事 業 活 動  

A.TMO構想及び計画の早期策定推進に係わる調査事業の実施(新規項目)

※TMO(街づくり機関)推進協議会及びTMO推進室の運営

※TMO組織化の推進

※関係者の意識調査及び合意形成

※商業活性化に係わる事業の可能性調査

B.IT(情報通信技術)の進展に対応するための啓発並びに学習推進(新規項目)  

※パソコンの普及促進及びセミナーの開催

※商工会議所IT塾の開設運営

※インターネットを通じた会員ネットワーク作りと情報受発信の推進

※バーチャルモールの調査研究

※パソコン講師の人材バンク設置の研究

※パソコン救急隊の設置の研究

C.地域経済振興事業

※大型店出店に係わる大店立地法協議会設置

※まちづくり条例の調査研究

※新幹線八戸駅開業に向けての当市の環境整備についての調査研究

※市町村合併の調査研究

※周辺市町村商工会との懇談会開催

※ISO(国際標準化機構)の認証取得についての啓発普及、講習 会開催

※「栄養成分表示」講習会の開催

D.人材育成・雇用対策事業

E.商工技術教育振興事業

F.経営改善普及事業

G.調査広報広聴事業

※介護保険及び介護保険ビジネスの説明会・講習会開催

H.会員サービス・運営強化事業

I.部会・委員会事業

J.観光振興事業

K.外郭団体及び事務委託団


3月のフォト

上十三地区高卒就職担当者との懇談会(3雇対協主催)

 3月7日、グランドホールにおいて、十和田・三沢・野辺地地区雇用対策協議会の会員・関係者及び各安定所、各学校の担当者が6つに分かれてテーブルディスカッション。12年度における高卒者の就職対策・指導についての具体的な反省点や問題点を話し合った。

 

新入会員懇談会(3月21日、当所で開催)

 当所に最近入会いただいた会員の皆様が、気軽に会議所のサービスを利用できるよう、また、会議所の事業について理解を深めていただくために、懇談会を開催した。

 

マネジメントゲーム(3月2122日、当所主催)

 2日間にわたり、企業・経営とは何か?講師の西順一郎氏の指導のもと、会社経営のシミュレーションゲームが白熱。もちろん実際の経営ではないので、参加者は勝手の違う擬似経営に四苦八苦…。

 

12年度十和田市物産協会推奨審査会・十和田市観光物産アイディアコンクール・駒グッズコンクール

 今年度で21回目を迎えるこの審査会。今回の申請は、16の会員から100点。全点とも審査を合格し、うち新規23点の中から、観光物産アイディアコンクールでは写真の8点が入賞。駒グッズコンクールでは、駒の里賞に對馬 秀さんの「馬蹄鳴子」、若駒賞に夢職工房の「馬のおもちゃ箱」と京甘堂の「幸運クッキー」、奨励賞に旅館しもやまの「ネクタイピン」と十和田むらさき保存会の「紫根・茜染キーホルダー」がそれぞれ受賞した。

十和田市長賞 南部むらさき 椛蜥|菓子舗

 

青森県物産協会長賞  駒のお気に入り  椛蜥|菓子舗

 

十和田市議会議長賞  紫根染ブローチ 十和田むらさき保存研究会

 

十和田商工会議所会頭賞  幸運クッキー  京 甘 堂

 

十和田市農業協同組合長賞  馬のおもちゃ箱  夢職工房

 

十和田市観光協会長賞  ネクタイピン  旅館しもやま

 

十和田市発明協会長賞  自動車積木  夢職工房

 

十和田市物産協会長賞  アームポケット 苫米地 芳子


市に100円バスの継続運行を要望 現状では無理、時間をかけて検討

調査結果は予想以上の反響

 「十和田市が駒っこ100円バスを運行していただきたい」と3月14日、当所では稲本会頭名で十和田市長に要望書を提出した。

 当所の要望に対し、中野渡市長は「商店街の活性化を考えるなら、商店街自らが実施するべき。行政は市民全般のことを考えるのが本来の目的。あくまで目的が大切」と即答を避けたが、後日、市経済部長を通じて「関係部署との協議が整わず、中には反対論や慎重論があり、まとまらない状況。現在は未だ、先日の要請を受ける状況にはない。但し、他市で運行された効果については明らかであることから、時間をかけて検討する」と回答した。

 当所で昨年8月から協議を重ねてきた市内循環の100円バス。交通弱者の利便性、賑わいのあるコンパクトなまちづくり、さらには、既存バス路線の空白地帯を運行することで、中心市街地への誘客を図ることを目的に、約1ヶ月半の試験運行を実施した結果、2月13日から3月12日までの28日間で乗車人数は3316名。1日の最高乗車人数は184名と予想以上の反響を得た。期間中のアンケートによると、利用者からは「もっと長く続けてほしい」「本数を増やして欲しい」「逆回りのコースもあれば」など、バス歓迎の言葉が多数見うけられた。

 結果的には際立った経済波及効果は見られないが、官庁街や病院、団地を経由するこのバスは、交通弱者にとってより一層高い利便性を生む結果となった。また、中心商店街での乗降客も相当数みられ、市民生活において、地域振興対策の一環としては、かなり有効なものと解釈できる。

 市側の回答を受け、当所では商業対策委員会(古舘 委員長)を中心に、早急に協議していきたい。


LOBO2月結果 積極的な財政支出を 〜日商稲葉会頭

業況DIは5ヵ月連続悪化 99年以来の低水準

 日本商工会議所が、実施しているLOBO(早期景気観測)調査の2月結果が3月の2日に発表された。中小企業の景況感は昨年10月以来5ヵ月連続で悪化。業況DIの水準は「景気の谷」とされる1999年4月当時とほぼ同水準まで下降している。稲葉興作会頭は、景気情勢への厳しい認識を示し、政府・日銀に対して、金融と財政の両面からの積極的な対策を強く求めるとともに、不良債権の最終処理については、「中小企業の存続問題に発展し、デフレを誘発しかねない」と懸念を示した。

 日商が2日に発表したLOBO調査2月の結果を見ると、全産業合計の業況DI(前年同月比)は、製造業、卸売業および小売業でマイナス幅が前月水準に比べて拡大したことから、前月水準(▲43・3)よりマイナス幅が2・5ポイント拡大して▲45・8となった。特に、製造業でマイナス幅が7・0ポイント拡大している点が目立つ。全産業合計の業況DIが▲45の水準を下回ったのは99年6月調査(▲46・7)以来1年9ヵ月ぶり。99年4月を「景気の谷」とする今回の回復局面で、ほぼ当時の水準に逆戻りした形になっている。

 昨年10月以降、これで5ヵ月連続してマイナス幅が拡大している。中小企業の景況は、低迷感がさらに強まっており、非常に厳しい状況が続いている。

 建設業では、業況DIのマイナス幅は縮小しているものの、「公共工事の発注率が低下。公共、民間工事とも低価格競争が激しい」(一般工事)、「手形取引に対するリスクも増大」(一般工事)、「マンション需要も減速感が強まってきた」(土木工事)など、厳しい状況を訴える声が相変わらず多い。

 製造業では、これまで比較的好調だった一般機械、電気機械などの業種で特に厳しさが増しており、「受注単価が低い」(一般産業用機械)、「受注の先細り傾向」(金属加工機械)、「今後の動向に不安感も出ている」(電子部品)などの声が寄せられている。

 卸売業では、「特に、中国製品の輸入が増加している」(繊維品)、「取引先の倒産が増加」(総合卸)など厳しい現状を指摘する声が多く、小売業でも、「若者向けの車、軽自動車は好調」(自動車)との声がある一方で、「豪雪で客数減少」(商店街)、「衣料品中心に買い控え傾向が根強い」(百貨店)などの厳しい声も多く寄せられている。

 サービス業からは、「会合、結婚式、会議の利用が減少」(旅館)、「野菜の値上がり」(一般飲食店)、「ソフト開発の受注が低調」(ソフトウェア)といった指摘があった。

 向こう3ヵ月(3月〜5月)の先行き見通しについては、全産業合計の業況DI(今月比ベース)が▲38・0と、昨年同時期の先行き見通し(▲28・7)に比べて非常に厳しい見方となっている。


パートタイマーの労働・社会保険は慎重に〜

適用要件がそれぞれ違います。       社会保険労務士 石倉 伸一

 パートタイマーの労働・社会保険の適用については、一般従業員よりも慎重にならざるを得ません。

 何故かと申しますと、一概にパートタイマーと言っても様々な雇用形態が考えられるからです。分かりやすく言うと、その事業所の一般従業員よりも勤務時間や勤務日数の少ない従業員をパートタイマーと総称しているからです。

 ですから単純にパートタイマーという理由だけで、労働・社会保険の適用をさせないとか、労働基準法に定められている労働者として認められている様々な権利を認めないとか、育児・介護休業の制度の対象にしないなどと言う訳にはいきません。個々のパートタイマーの雇用契約によって判断しなければならないわけです。

 労災保険については勤務時間等にかかわらず対象になります。

 雇用保険については週の勤務時間が20時間以上、1年以上の継続雇用が見込まれる場合は、短時間労働被保険者となり適用されます。また、本年4月から年収90万円以上という年収要件が排除され適用が拡大されましたので、手続き漏れのないよう充分注意が必要です。

社会保険については事業所の一般従業員の1日の勤務時間や所定勤務日数の4分の3以上の雇用契約の場合は適用になります。雇用保険の適用とは異なりますので、混同しないようにして下さい。

 労働基準法では、パートタイマーと言う考え方自体存在せず、労働者としての権利は一般従業員とほぼ同様と考えて良いでしょう。ただし、年次有給休暇については、週の勤務日数により(週4日以下または週30時間未満)比例付与されます。

 育児・介護休業制度についても、雇用期間が特に定められていない場合は、適用になりますから請求された場合は拒否出来ません。


告知板 APR

春まつり写真コンテスト「駒街道と桜」

 十和田市のシンボル官庁街通り(愛称・駒街道)と春に咲くさくらは、市民はもとより、観光客にも好評得ています。「駒街道と桜」をテーマとした写真を広く募集。

《応募規定》@十和田市官庁街通り(中央交番から合同庁舎までの区間)と桜のある風景を募集。ただし未発表のもの。A所定の応募票に必要事項を記入して、作品裏面に添付。応募票は市内カメラ店、当所及び市商工観光課に常備しています。B入選作品については返却しません。C出品料は無料。D1人何点でも出展可。

《応募期限》平成13年5月21()

《審査員》和田光弘先生(日本写真家協会会員)

《審査》平成13年6月末日までに行います。

《入賞》一席(1人)賞金3万円、二席(2人)賞金2万円、三席(3人)賞金1万円、他副賞あり、佳作(若干名)

《作品展》7月2日から16日まで。十和田商工会館1階フロアー。

《表彰式》7月2日。入賞者には主催者側から直接通知。

※応募・問合せは、()十和田市観光協会「駒街道と桜」写真コンテスト係24‐1111まで。


インターネット博覧会 (略称・インパク)開催中

 2001年を「新千年紀出発の年」と位置付け、政府が主催して行う記念行事「インターネット博覧会」が131231日まで開催中。これは、インターネットの普及・発展とコンテンツの蓄積、地域文化の振興等を目的として、国、地方自治体、民間企業、NPO等が、多様なテーマのパビリオンをインターネット上で開設し、テーマに関連した楽しいイベントを展開する博覧会です。

《開催地》http://www.inpaku.go.jp/

《主催》日本政府(総務省大臣官房管理室 新千年紀記念行事推進室)


みちのくバーチャル・エキスポの開催

 青森県、岩手県及び秋田県で構成する「みちのくバーチャル・エキスポ実行委員会」は、北東北連携による21世紀の幕開け事業としてインターネットのホームページを主会場とした「みちのくバーチャル・エキスポ」(夢空間博覧会2001)を開催。

《開催期間》平成13年7月1日から9月31日の3ヶ月間。

《6つのゾーン》

@みちのくエクスプレス(北東北の歴史や文化、知識を楽しみながら吸収できる謎とエンターテインメントに満ちたボードゲーム)A北東北こだわり百科(3県の産業や自然、文化歴史など、9つのジャンルから成るデータベース)B北東北フォーラム(参加者が、みちのくの様々なテーマに沿って自由に語り合えるコミュニケーション・コンソール)Cみちのく・ふるさと自慢(北東北各市町村のナンバーワン、オンリーワンをアピールするゾーン)Dみちのくバーチャルモール(オンライン・ショップ出展を募集)Eみちのく情報ワンダーランド(3県の団体、企業、学校、サークル等を対象に、生活に役立つ情報、エンターテインメント性溢れるコンテンツなどの出展を募集)

※詳細はPR用の「みちのくバーチャル・エキスポ」プレイサイトhttp://www.pref.akita.jp/tyosei/mvepre/index.htmlをご覧下さい。


十和田市称徳館 馬の文化資料を紹介

 古代、馬は神の乗り物として大切にされました。神は馬に乗ってこの世に姿を現すと信じられていたのです。ですから、願いごとするときや穢れを清めるときには神の好む生きた馬を奉納しましたが、やがて生きた馬に代わり馬の形をした木の人形が奉納されるようになっていきます。これが馬形といわれるものです。馬形の誕生の時期は定かではありませんが、古くは鎌倉時代頃のものが残存します。称徳館では鎌倉時代・江戸時代の馬形を主に展示していますが、古代、馬を奉納したのはもっぱら貴族であり、中世以降、武家が勢力を得てからは、武運長久、祈願成就のお礼としても奉納されるようになります。ちなみに馬が広く庶民に流通するのは近世になってからです。

 

 

 

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