十和田商工会議所ニュース

『Frontier』 2001年3月号

  3月12日までの予定を3月31日まで延長 100円バス ただ今試験運行中

連日100名を超える利用者

 循環バスと商店街の活性化との関連を調査し、今後の十和田市の商業振興を図るための基礎資料にと、当所が独自に、2月13日から1ヶ月間の予定で実施している「市内循環駒っこ100円バス」は、利用者が連日100名を超えて運行中だ。十鉄十和田市駅発着で、運行経路は官庁街通り・公園街・三高前・北里団地など22ヶ所の停留所を経由し、1日10便、運賃は一律100円に設定されている。この手軽さが好評を得ているようで、当所では利用者のニーズに応え、3月31日まで延長することとした。

 この事業は、当所の商業対策委員会(古舘 委員長)が中心商店街の活性化対策の一環として、中心商店街と公共施設などを結ぶ循環バスの運行を検討。許認可の関係上バスの運行は先送りとなっていたが、市や十和田観光電鉄など関係機関の協力を得、やっとこの2月の運行にこぎつけた。路線バスの空白地帯となっている住宅地を路線化し、公共施設も回遊させながら、健常者はもちろんのこと、高齢者や車を持たない主婦層にも、通院や買い物などに「市民の皆様の足」として「どこまで乗っても一回100円」で、気軽に利用できるもの。

 運行初日の2月13日、第一便に合同庁舎前で最初に乗車した市内西二十三番町に住む女性は「初日なので乗る場所や時間帯がよくわかりませんでした」と話していた。また、大学通りの十信支店前で乗車した男性は「大学通りは、既存の東病院行きバスがあるが本数が少ない。とても便利ですね」と話す。結局第一便は利用客が少なかったが、夕方6時までの10便で、初日は計129名の利用客となった。

 その後の利用者も1日に100名を超える日が殆んどで、当所では現在、乗客にアンケート調査を実施している。アンケートでは、意外と10代の利用者も多く、「100円だと乗りやすい」という声や、バスの増設、行き先の案内などを指摘する意見が見られ、年齢を問わず、循環バスの需要と継続の声を聞き取ることができる。人気は上々だ。いずれにしても今回の調査期間後の継続または再開については、調査結果を見てからの話となりそうだ。

継続するには関係機関の協力が必須

 100円バスの運行は、これまで県内では三沢、黒石、五所川原、弘前の4市。特に弘前の「100円バス」の成功に端を発している。また、それぞれ事業の実施主体は市であったり、会議所であったり、関係機関合同であったりまちまち。十和田の場合は地域住民のニーズと商店街の活性化とのつながりを調査するため、当所が以前から検討してきた循環バスの試験運行に着手することとなった。もちろん市や十和田観光電鉄ほか、関係機関の協力があって実施に踏み切ることができた訳だが、調査期間後も運行を継続していくためには、運賃だけでは賄いきれないのが現状。

 循環バスがこの十和田市に「本当に必要なもの」、と市民や商業者のニーズに根付くものとなれば、会議所であれ、市であれ、また商店街やバス会社であれ、それぞれ関係機関が協力し合ってはじめてこの事業は成功するといえるのではなかろうか。


2月のPHOTO

  

   24回とわだまける日 (2月2・3・4日開催)

 当所大売出し連盟(大竹茂委員長)主催の恒例とわだまける日。10,000円のお買い物券などが当たる抽選会には行列ができました。お客さんにはあったかい「おしるこ」や「どんべ」がふるまわれました。

 

  

  第13回十和田雪見ラリー

 十和田市飲食業協会(中根芳雄会長)主催で2月7日に開催。開始時間までに集まった約1,200名の参加者は、セレモニーの後、それぞれ指定された店を回り、戻ってくると豪華景品が当たる抽選会が開催。もの足りない参加者は、その後も夜の街へと繰り出した。

 

商店街活性化補助事業(2月3・4日、当所主催で開催)

 「飛び出せ街へ」を実施テーマに、まける日に合わせ「生活の広場」としての商店街をアピール。寒さの中でも、街は着ぐるみや餅つき大会などのたくさんのイベントで賑わった。

 

わんこそば全日本大会(1211日、友好都市・花巻市で開催)

 今回で43回目を迎え、花巻市では「元祖」とうたう同大会、約200名の参加の中で優勝者は5分で184杯。各地の友好都市から参加したミスたち10名の中では、最高が3分で55杯。ミスとわだの小村章子さん(写真・中)は健闘及ばず10名中第3位。それでも44杯だとか。

 

経営実践セミナー(2月23日、当所主催で開催)

 今、中小企業の経営戦略においてもキャッシュフロー計算書が重要視されている。企業経営の現場では、企業の「血液」とも言えるキャッシュが回らなくなると、企業は完全に息絶えてしまう。講師の鞄本マネジメント協会パートナーコンサルタント中企業診断士・小島荘司氏が、企業にとっての緊急課題である「キャッシュフロー経営」の本質に迫った。

 

パソコン教室(当所主催で2月、全10回の開催)

 パソコン操作の基礎を全3回、電子商取引の概要を全2回、電子商取引における電子メールの役割を全5回と、Windowsの基本操作やEメールの送受信など、会員対象にパソコンの研修教室を開催。受講者は少し緊張ぎみ、パソコン操作は触った時間数に比例するといいます。

 

  

米田小学校生徒が総合学習で来所

 今、小・中学生の総合学習が全国的に展開されている。当市においてもこの日(2月22日)は米田小学校の6年生が、地域における十和田市と馬との係わりを学習するために当所を訪れた。不慣れな説明ながら当所職員が対応。児童たちは理解してくれただろうか。


41回全国推奨観光土産品審査会で厚生労働大臣賞を受賞

(株)御菓子のみやきん朝紫化粧箱6コ入り880

 日本商工会議所と全国観光土産品連盟主催で昨年12月に開催された同審査会は、今回で41回を迎える歴史ある審査会。全国各地から1,025点が出品され、うち菓子部門は343点。その中で御菓子のみやきん(十和田切田通り店で当所会員、七戸町本店)の「朝紫」が栄えある厚生労働大臣賞を受賞した。

 さつまいもを粒あんで包み、古代米である紫黒米のもちで包んださつまいも大福。固めに蒸かしたさつまいも、甘味をおさえた粒あんと上品な淡紫色の紫黒米がぴったり融合している。ビタミンとミネラルを豊富に含んだ、今話題の紫黒米の薬効成分も注目されている。

査員コメント

 今回の審査会は時代を反映しているようで、1,000円以下の低価格のものが上位を占めた。この傾向は一般の進物用のお菓子でも表れている。消費者も低価格で内容のある商品を求めているようだ。お菓子は観光土産品としても手ごろなので人気があるため、各地域らしい個性ある製品が望まれる。(日本菓業振興会会長・金子隆昭氏)


LOBO1月結果 低迷感さらに強まる 業況指数4ヵ月連続悪化

 日本商工会議所が2月1日に発表したLOBO(早期景気観測)調査1月の景況を見ると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース)は、製造業、サービス業、卸売業でマイナス幅が拡大。前月水準(▲42・4)よりマイナス幅が0・9ポイント拡大して▲43・3となった。昨年10月以降4ヵ月連続してマイナス幅が拡大し、低迷感がさらに強まっている。

 建設業では、引き続き「公共工事は前年比で二割減、単価も下落」(一般工事)など厳しい状況を訴える声が多く寄せられている。

 製造業では、電気機械、輸送機械などでとくに厳しさが増しており、「自動車関連もやや減少。少ロットでの受注が多く効率悪い」(自動車・附属品)、「11月頃から動きが鈍くなってきた」(電子部品)などの声が寄せられている。

 卸売業では、「野菜高値のため売上増。果実も主力のみかん単価が前年の二倍」(農畜産水産物)との声がある一方で、「高級品が売れない」(衣服・日用品)、「通販、ネットでの商品購入などの影響」(総合卸)など厳しい声も多い。

 小売業では、「客単価の低下に歯止めがかからない」(百貨店)といった声がある一方、大型店を中心に、「営業時間の延長、営業日の拡大はプラス」(百貨店)といった大店立地法の影響を指摘する声もある。

 サービス業では、「パソコン講座などの需要増」(人材派遣)といった声がある一方、「官庁関係や企業の新年会が減少」(食堂・レストラン)といった指摘もある。

 向こう3ヵ月(2月〜4月)の先行き見通しについては、全産業合計の業況DI(今月比ベース)が▲36・8と、昨年同時期の先行き見通し(▲32・8)に比べて厳しい見方となっている。


訂正とお詫び

 本誌2月号のP6に掲載した、12年度通行量調査結果の年度別通行量調査、表中の調査地点の名称「細川眼科クリニック」を「十和田眼科クリニック」に訂正。関係者各位には、改めてお詫び申し上げます。


労働時間 平成13年4月1日から 雇用保険

※ 特例措置対象事業※の法定労働時間は、1日8時間、1週44時間になります。

(現在、1日8時間、週46時間)

※特例措置対象事業 (次に掲げる業種に該当する常時10人未満の労働者を使用する事業場)

詳しくは十和田労働基準監督署 рQ3−2780まで


特例事業場労働時間短縮奨励金の利用

 上記の特例措置対象事業場の皆様は、平成13331日までに、1週間の所定労働時間を44時間とするよう計画的に対応する必要があります。 

 そのために、省力化投資や常用労働者の新規雇入れまたは労働時間の改善について社会保険労務士などのコンサルタントの活用を行い(各々諸要件あり)、就業規則その他これに準ずるものを変更し、週の所定労働時間を1時間以上短縮して44時間とする特例事業場労働時間短縮奨励金を利用することができます。

<支給額>省力化投資または雇入れ措置…50万円、コンサルタント活用…上限10万円

・助成金についてのお問合せは

 労働時間短縮支援センター 017(77)4686

◎雇用保険料率が原則15.5/1,000(現行11.5/1,000)に変わります。

 各保険料率は、賃金総額に対する率。

 ()月収30万円の労働者の場合、労働者と事業主それぞれ約600/月の増。

◎雇用保険の基本手当ての給付体系が変わります。

 一般の離職者(障害者等の就職困難者や、倒産・解雇等により、再就職の準備をする時間的余裕なく離職を余儀なくされた方以外の全ての離職者。定年退職者や自己の意思で離職した方)は下記の給付日数となります。

 障害者等の就職困難者や、倒産・解雇等により、再就職の準備をする時間的余裕なく離職を余儀なくされた方は、それぞれ(年齢や被保険者期間により、最高360日及び330)手厚い給付日数となります。

※その他、再就職手当ての給付額の算定方法が変更され「支給残日数の3分の1に相当する日数に基本手当日額を乗じて得た額」と改正されたり、育児休業給付及び介護休業給付の給付率が、休業前賃金の40%(現行25%)に引き上げられるなど、平成13年度からは雇用保険の新制度がスタートします。詳しくはハローワークとわだрQ3−5361までお問合せ下さい。


社保・健康保険

〜死亡・埋葬費の受給〜 請求を忘れていませんか?

社会保険労務士 石倉 伸一

 健康保険の給付の中に埋葬料(費)と言うものがあります。

 被保険者本人が死亡した場合、その方の標準報酬月額の1ヵ月分(最低100,000円)が埋葬を行った家族に支給されます。

 ここで言う家族とは被扶養者に限らず、死亡した被保険者に生計を維持されていた家族で、生計の一部を維持されていた家族(共働き等)も含まれ、同居・別居は問われません。

 また、被扶養者となっている家族が死亡した場合には、家族埋葬料として一律100,000円が支給されます。

 被保険者で家族がいない場合は、埋葬を行った方に、埋葬料の範囲内で、埋葬にかかった費用が埋葬費として支給されます。親族で生計維持関係がない場合も、埋葬費が支給されます。

実は今回、ここからが本題になります。

 この埋葬料(費)、退職し資格喪失後であっても、資格喪失後3ヵ月以内に死亡した場合には支給になるんです。また資格喪失後、継続療養の給付、傷病手当金、出産手当金を受けている間、および受けなくなってから、3ヵ月以内の死亡の場合であっても受給することが出来ます。ただし、家族埋葬料については受給出来ません。  

 この退職後の請求漏れが、結構あるのではないでしょうか。一番の原因は「そんな制度を知らなかった」と言う理由が挙げられると思われれま

す。社会保険の適用になっている事業所さんは、埋葬料(費)の制度について、従業員のみなさんにご説明願いたいと思います。

 埋葬料(費)など健康保険の給付の時効は2年間ですから、請求漏れの思い当たる節がある方は、2年以内であれば今からでも請求出来ますので、確認してみて下さい。また、この際ですから、ご親戚、ご友人の方々にもお知らせしてあげて頂ければ幸いです。


商青連活動を振り返って 目の回る忙しさ すばらしいメンバーとの出会い

ビッグ対談の実現   青年部会長 中渡 博

 この度、平成12年度の全国商工会議所青年部連合会(商青連)へ出向させていただき、そしてまた、青森県連青年部会長という経験もさせていただきました。これも偏に十和田商工会議所親会のご理解と、当青年部のご協力があったからこそと心より感謝申し上げます。

 本年度は、青森YEGから倉橋商青連会長を軸に全国から59名の役員、監事が出向し、一昨年の新潟予定者会議から、「地域を結ぶ、時代をつなぐYEG新未来創造宣言!!」のスローガンのもとに、あらゆる諸問題に対応、協議してまいりました。

 商青連は、総務、研修、企画、広報、アントレプレナーズの5委員会4小部会から構成されています。私は広報委員会へ配属され、おもに年2回発行される青年部の全国紙「翔生」の発行やホームページのリニューアルと、各委員会、小部会の取材などが主な仕事でした。当初私は、商青連の中で一番楽な委員会をと選んだつもりで広報委員会を希望しましたが、今考えると商青連には楽な委員会などひとつもなく、私の考えが甘かったことを痛感いたしました。最初から最後まで「実にハード」の一言でした。

 また、広報委員会の仕事はこればかりではありません。愛知県半田市での全国会長会議で発表されたYEG大賞の事業募集と、その選考会とか、「翔生」30号特別記念号の目玉とする、倉橋会長と巨人軍の長島監督とのビッグ対談が巨人軍宮崎キャンプの地で行われ、そのアポイントメントの設定は本当に大変な仕事でした。ぜひ「翔生」30号特別記念号をお読み下さい(4月中旬発行予定)。

 本年度最後の役員会が終わり他の役員は開放されましたが、広報委員会は「翔生」を発行するまで解散することができません。まだ、30号記念誌の編集会議があります。

 また、委員会の他に商青連役員会が十数回、東北ブロック、県連会議と、この1年半はとにかく目の回る忙しさ。「なんで私がこんな目に…」と思う時期もありましたが、全国のすばらしいメンバーと出会い、様々な体験と、人生で二度とできないであろう経験をさせてもらいました。

 最後に、冒頭でも申し上げましたとおり、親会、メンバー、そして青年部担当事務局から、心温かいご支援とご協力を賜りましたことを心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。


環十和田地域合併研究会 フォーラム開催のお知らせ

日時 平成13年3月15日(木) 午後6時30分〜

場所 十和田商工会館1階ホール

内容 @基調講演

 講師 青森大学経営学科長 井上 隆 氏

 テーマ 「市町村合併〜行政・住民・事業者・周辺市町村部の各視点から〜」

   A質疑応答

参加料 無料

*市内外から広く一般の方々の参加をお待ちしております。

問合せ先 環十和田地域合併研究会事務局 TEL 24-1111


インターネット 個人輸入セミナー

 パソコンの急激な普及により日本でも近年、インターネットによる個人輸入取引が、その利便性から一般化しつつあります。個人輸入に関する専門家を招き、実際にパソコンを使いながら個人輸入の手法など、基礎をはじめ取引の注意点などについて分かりやすく説明します。

《日時》3月9日 午後1時30分〜3時30

《会場》十和田商工会議所

《演題》インターネット個人輸入セミナー(わかりやすいインターネット・ショッピング)

《講師》千田 美和子

(ジェトロ仙台個人輸入情報提供コーナーアドバイザー)

《参加費》無料

《主催》ジェトロ青森、十和田商工会議所

《問合せ》ジェトロ青森貿易情報センターрO17‐734‐2575


12年度青森県の賃金

 青森県下8市に所在する会社、商店、事業所などに従事する労働者の賃金(給与)を把握しました。

《調査期間》平成12年7月1日〜30

《調査対象》県内約1000企業。回答数659件。

《調査項目》従業員の賃金、初任給動向、年間賞与、諸手当の支給状況。

《集計区分》業種、職種、学歴、規模、地区。

※当所にて、1冊2000円で販売しております。

    рQ4‐1111


中小企業・ベンチャーを総合支援する全国窓口

 中小企業・ベンチャーの時代。企業の時代。アイディアと意欲があっても、情報や資金、知識、人材などが足りないとき、お気軽にご相談下さい。地域、都道府県、国の支援センターが、しっかり連携してチャレンジを支えてくれます。

◎中小企業ベンチャー総合支援センター東北(ベンチャープラザの開催。出資、助成金などによる支援) рO22‐716‐1751

()21あおもり産業総合支援センター(事業可能性評価。研修事業。取引適正化、苦情処理への対応。下請け中小企業取引情報提供事業) рO17‐777‐4066

◎南部地域中小企業支援センター(顧問弁護士等による専門相談。セミナー・講習会の開催)

рO178‐43‐5111


STRATEGY MANAGEMENT GAME

戦略 MG 研修会 今、もっとも刺激的な研修

夜、興奮で眠れなくなります。

マネジメントゲーム(MG)とは

 ある資本金をもとに、機械を買い、人を雇い、商品の製造、売買などを通じて、会社経営のシュミレーションを行い、トータルで戦略思考、効率経営、利益思考の人間をつくり、企業・経営とは何かを体で教えてくれる知的教育ゲーム。もっとも刺激的なゲームとして注目されている。

日 時  平成13321()22()

     2日間 受付9時〜、研修開始10

場 所  十和田商工会館

参加料  1人 10,000円(資料、食事代等)

講 師  西 順一郎 氏

         西研究所代表取締役

定 員  25名(2日間とも参加できる方)

申 込  3月13日までに当所(241111

相談所へお申込み下さい。詳しくは、会員の皆様にダイレクトメールを発送しておりますので、ご参照下さい。定員になり次第締め切り致します。

主催 十和田商工会議所 中小企業相談所

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