十和田商工会議所ニュース

『Frontier』より 2000年9月

日本商工会議所ミレニアムプロジェクトを立ち上げ

パソコンの大量斡旋やサポート体制構築など

IT(情報技術)とその活用 中小事業者の情報格差解消が目的

 日本商工会議所では、全国の商工会議所の中小会員事業者が、ビジネスにパソコンを十分活用し、IT(情報技術)化に取り組むきっかけを作るために、パソコン大量斡旋計画などを含む「商工会議所ミレニアムプロジェクト」を立ち上げた。

 中小企業者といえども、情報化への取り組みは喫緊の課題となっている。しかし、どのようなパソコンを選んで買ってよいかわからない、パソコン使用の技能を教えてくれるところがない、軽微なトラブルの解決方法を教えてくれるところがないといった中小事業者の悩みを解決する必要がある。

 そこでこのプロジェクトは、各地商工会議所と協力し、パソコンの大量斡旋の他、サポート体制の構築、パソコン研修・活用研究の場の設営、インターネット接続の推奨、電子メール一斉同報システムの構築などの事業に取り組むもの。

 また、このプロジェクトによるパソコンの斡旋は会員事業所に限定し、基本的にはメーカー直販の形をとる。さらに、今回ご協力いただくメーカーは全国ネットでアフターサービスとサポート体制を持つことが必須との観点から選定され、これらメーカーの販売業者や流通体系を圧迫しないような仕様及び価格設定になっているとのこと。周辺機器は一切斡旋せず、パソコン本体とディスプレーのみを斡旋する。

 選定されたメーカーは以下の6社(11機種)。

 FIC販売梶A鞄月ナ、鞄立製作所、日本IBM梶A日本電気梶A富士通梶B

 なお当所では、斡旋するメーカーや機種に満足されない方、サポート体制(セットアップなど)は「身近で親切、安心」を好む方のために、当所会員でパソコンを扱う家電販売店、事務機器販売店、専門店及び関連業者の協力を得、地元サポート体制にも取り組む。

 これを契機に会員事業所が、経営のIT化とその活用を図る上での一つの足掛りになること、そして、中小事業者に対する大企業との情報格差の解消を目指した情報化を支援することが、この「商工会議所ミレニアムプロジェクト」の真の目的だ。

 なお、当所では今後、「情報化相談窓口」「OA化相談窓口」の開設など、21世紀に向けた商工会議所の役割を模索し、会員事業所のニーズに応えていきたいと考えている。また、後日ダイレクトメールで、斡旋するパソコンの具体的な金額や機種などを会員事業所に案内する予定だ。


秋まつり開催 山車・みこし・流し踊りなど

下田町から「鶏舞」も参加

 maturi_Small.jpg (18792 バイト)今年も十和田市秋まつりが、9月の第二金・土・日(8日・9日・10日)の三日間にわたって開催される。21の町内会他が、山車や大規模な太鼓車などを合同運行し、初日の「夜まつり」ではみこしや流し踊り、そして中日(9日)の「お祭り広場」では、けんか太鼓や山車夜間運行などが開催される。また、今回は下田町の「鶏舞」が参加交流する。

 初日(8日)は、山車の合同運行や、チビッコ駒踊りなどが市内目抜き通り(国道4号線)をパレードする。また、夕方6時からは、官庁街通りでみこしや流し踊りなど「夜まつり」が開催される。

 2日目(9日)は官庁街を交通規制し、午後2時から「お祭り広場」が開催される。午後4時30分からは恒例となった「けんか太鼓」が同会場内3箇所で競演。引き続き6時30分からの、山車夜間運行へと移る。終了予定の夜9時まで日本の道百選「官庁街通り」は興奮の坩堝と化す。

 最終日(10日)は大深内中学校全生徒による「少年駒踊り」が加わり、再び町内会を主とした山車や太鼓車、みこしなどが合同運行し、十和田の秋まつりは締めくくられる。

 また今回の秋まつりは、初日と中日に下田町の本村郷土芸能保存会による無形民俗文化財「鶏舞」が参加交流するなど、多種多彩な行事で3日間、昼夜にわたり観客の目を楽しませてくれる。


LOBO7月結果 景況感なお不安定

業況DI2ヵ月連続悪化

 日本商工会議所が、8月1日に発表したLOBO(早期景気観測)調査7月の景況をみると、全産業合計業況DI(前年同月比ベース、以下同じ)は、建設業、小売業、卸売業でマイナス幅が拡大したことから、前月水準(▲36・3)よりマイナス幅が1・6ポイント拡大して▲37・9となった。6月に続き、2ヵ月連続で業況DIは低下。2ヵ月連続のマイナス幅拡大は、昨年6月以来約1年ぶり。足元の景況感はなお不安定な状況が続いている。

 建設業では、一部民間設備投資に動きが出始めたとの声が寄せられる一方、「公共工事は発注件数、予算額とも減少」、「業者間の競争が厳しい」といった厳しい状況の指摘も多い。

 製造業では、「仕事があっても、取引先の値引要求が強く採算割れになる」(金属加工機械)など厳しい状況を訴える声がある一方、「猛暑の影響でエアコン関連が前年比大幅増」(計量器測定器等)といった声も寄せられている。

 卸売業では、「食品業界全般に元気がない」(総合卸)、「生鮮食品の単価が安く、売上伸び悩み」(農畜産水産物)など厳しい業況を訴える声が多い。

 小売業では、「軽自動車を中心に、若者向け乗用車の販売好調」(自動車)、「盛夏衣料品の動向が良い」(百貨店)との声がある一方、客数の減少・客単価の下落といった指摘も多い。「大企業の倒産情報が購買意欲に影響」(百貨店)、「乳製品の消費が低迷」(商店街)などそごう倒産や雪印乳業の食中毒問題などの消費への影響を指摘する声も多かった。

 サービス業では、「企業などの団体客が減少。客単価も低下」(食堂・レストラン)といった指摘がある一方、「ムードは良くなってきた」(自動車整備)などの声も寄せられている。

 向こう3ヵ月(8月〜11月)の先行き見通しは、全産業合計の業況DI(今月比ベース)で▲27・0となっている。


創業支援セミナー開催

自分の力で新しい事業を起こしたい。自分の会社を持ってみたい、新分野へ進出したい。

 そんなあなたの夢を応援し、「きっかけ」づくりのセミナー。

日 時 平成12年9月19日(火)

      午後1時〜午後5時

場 所 三沢市「つたや会館」

三沢市松園町3-8-4(53‐8400)

対象者 創業をめざす社会人、主婦、学生、経営者等の新規開業に関心のある方ならどなたでも。

講演内容

事業のプロセス。市場への対応。公的事業資金の調達方法。お金を中心とした企業経営。人を中心とした企業経営。情報化への取り組み方。個別相談会。

申込・問合せ

青森県商工会連合会広域指導センター三沢支所   0176(52)5884


特許情報を活用して 更に新しい技術の創出を!

 新たに特許を出願したいが既に出願されていないだろうか、事業をはじめたいが特許に抵触しないだろうか、世の中の技術の傾向はどのようになっているか調べたいといった要望に応えて、青森県知的所有権センターでは、これらの情報検索の指導のために特許検索指導アドバイザーを配置し、セミナーの開設、来訪者への指導、或いは出張指導などを行っています。

 特許検索アドバイザーは、青森県知的所有権センターに常駐しておりますので、特許情報の有効な活用のためにお気軽にご相談下さい。

お問合せ 特許検索アドバイザー 佐々木泰樹

017-762-1710 携帯090-2490-0571

E-mail : a02-jiii@mba.dopa.nttdocomo.ne.jp


特許普及講座

 経済の低迷がいわれて久しいですが、経済そして企業の再生の切り札として「特許」が脚光を浴びています。自社に特許という新しい風を吹き込みたい方、特許戦略や特許管理等を学びたい中小企業の方々などに最適な講座です。

開催日時 平成12年9月11日(月) 13:00〜17:00

会場 青森県観光物産館アスパム6階 八甲田

講義内容 特許戦略、特許管理について

テーマ @我が社の特許戦略及び特許管理情報(13:00〜)、

A特許戦略及び特許の活かし方(15:00〜)

申込・問合せ (社)発明協会青森県支部  017-762-1710 参加無料


社労士 いしくら しんいち の「ちょっといい話」

「評価制度」その1 〜なぜ必要なのか〜

人間が人間を評価する 社会保険労務士 石倉 伸一

 今回は従業員の評価制度について考えてみたいと思います。

 まず第一に、なぜ評価制度が必要なのでしょうか。それは事業所の規模が大きくなるにつれ、トップの目が行き届かなくなり、従業員の昇格・昇給・賞与・配置等について適正な判断が難しく、それを是正するための手段として、客観的に判断出来るよう従業員にランクをつけ、それを基礎にして判断し決定しようとする制度として、主に大企業が採用しております。大企業にしても紆余曲折があり、一朝一夕に現在の制度にたどり着いている訳ではありません。いくつもの失敗を積み重ね、現在があるのです。それでも、まだパーフェクトではありません。なぜか?それは人間が人間を評価するからです。逆に言うと人間が評価しているうちはパーフェクトはあり得ません。また、私が思うに、現在のところまだ中小零細事業向けの人事考課制度は確立されておりません。時より目にしますが、いわゆる評価制度を導入するため、本屋さんから買ってきた人事考課のマニュアル本を少々かじって、巻末あたりにある付録の評価表なんかをコピーし、颯爽とやってしまう。一番まずいパターンです。評価する側はいいですが、評価される側は事前の説明もなく、たまったもんじゃありません。会社に対して疑心暗鬼になってしまいす。従業員同士の横のつながりにさえ、ヒビが入る可能性も考えられます。人間誰だって評価を受けるというのは、気持ちのいいものではありません。子供の頃、親に通信簿を見せる時のハラハラドキドキした気持ちを思いだします。

 どうして評価制度が必要なのか、評価方法、評価者の選任および訓練、評価後の措置等々。事前に説明してから作業に入らなければなりません。来月号では評価制度導入を目指す場合の準備、方法、結果の反映方法、注意事項等について考えて見たいと思っております。


フリーマーケット  炎天下での賑わい 駒っこ広場夏まつり

青年部・広報委員長 中岫俊英

 turi_Small.jpg (21831 バイト)夏真っ盛りの7月30日、青年部主催で毎年恒例のフリーマーケットが開催されました。従来のフリーマーケットからタイトルも「駒っこ広場夏まつり」と、場所も官庁街通りから駒っこ広場に移して活況を帯びた中で行われました。どういう訳か、これまで雨に降られたことがないこのイベント、今年も好天に恵まれ、好天というより、炎天下のもとで賑わいをみせていました。そのせいもあってか出足もなかなか好調で写真にあるとおり、駒っこ広場が狭く感じるほどでした。

 

 

 free00.jpg (25992 バイト)また、フリーマーケットに出店された方も心得たもので、いつもより早い時間から準備して販売していました。木陰のない広場に移った今回参加した人達の中には、かなり日焼けして帰った方もいたのではないでしょうか?それと既に目玉イベントとして定着しつつある「魚つかみどり」は、人出を心配する声もありましたが、時間になるとどこからとなく子供が集まり、いつもの賑わい。3回とも参加したアメリカ人親子は、バーベキューで食べるとのことでした。

 来年にむけて、もう一つ何か新しい企画を作ってますます盛んな「駒っこ広場夏まつり」にしていきたいものだと思います。

 


 連携軸Aライン協議会 Bライン事業への参画も提案

研修会・視察  「街づくりの基礎」を学ぶ

青年部・連携軸副委員長 古内秀典

 7月29・30日の両日、北東物流Aライン地域連携連絡協議会幹事会並びに第14回研修会が、黒石市板留丹羽旅館を主会場に開催されました。

 幹事会の議題は、平成12年度の年次計画、及び、北緯40度Bライン連携軸協議会との合同交流会開催について等。次期研修会は八戸市、また、合同交流会は弘前市で開催されることが決定しました。さらに、Bライン協議会で行っている事業についても報告がありました。

 Bラインでは県内のかなりの事業者と連携して、ウェルカムカードというものを作成し、カード利用者に割引や特典等のメリットを与え、いま現在かなりのカードを発行し上手く事業展開されているとのこと。また、インターネット事業もかなり順調に進んでいるようで、今後、カードについては当Aラインでも同事業に参画したらどうかという提案もされました。

 一方、研修会では、黒石のこみせ通りを核にしたTMO(タウンマネージメント機関)についての活動経過等を、樺テ軽こみせ代表取締役の木下啓一氏に講演して頂きました。

 2日目の市内視察を含めて、昔ながらの建物を使い、それを上手く生かした街作りを行っている人々のやる気が伝わり、それが街作りの基礎となっていることを実感してきました。


告知板

駒フェスタとわだ 競技参加チーム募集

 参加・体験型イベント「駒フェスタとわだ」を、今年も10月8日・9日の2日間にわたり、十和田市緑地公園を主会場に開催します。

《内容》駒郷土芸能競演会、イベント競技(人間ばん馬選手権ほか)、地場産品展示即売コーナー、公開馬術競技・体験乗馬、どうぶつ広場 ほか。

イベント競技参加チーム募集

◎とわだ人間ばん馬選手権(7人1組で馬ソリを引くタイムレース。一般・女性)、

◎ばっふんキャッチ選手権(2人1組で擬似馬ふんを投げてキャッチした距離を競う)、

◎乾草ロール転がし選手権(ロール状の牧草の塊を2人1組で転がすタイムレース)、

◎馬っこ跳び選手権(5人1組でコースを馬跳びで走破するタイムレース)。

※参加料無料、上位入賞チームに豪華副賞、全チームに参加賞あり。

《申込・問合せ》市商工観光課23-5111(内線342)


活彩あおもり 若年者雇用奨励金制度

 25歳未満の若年者を雇い入れた中小企業事業主(労働者数が企業全体で300人以下)に対して、一定の要件を満たした場合に奨励金を交付。

 主な用件は雇用保険適用事業所であること、若年者を1年を超えて継続雇用し、かつ、常用労働者数が増員となっていることですが、60歳以上の退職者(解雇を除く)の補充のために雇用した場合は常用労働者数を維持していること。

 奨励金の額は、増員した場合は若年者1人につき20万円、維持した場合は10万円。

 交付申請は、12年2月から9月までに雇用された若年者が対象。

《申請期間》10月1日から31日

《問合せ先》市商工観光課  23-5111(内線343)


適正な労働者派遣事業の運営を

 労働者派遣事業は適用除外業務を除き、労働大臣の許可・届出により行うことができます。請負と労働者派遣の違いは、注文主(または元請)と請負業者(または下請)の労働者の間に指揮命令関係を生じないという点等にあり、請負として、単に労働者のみを提供することは、労働者派遣法に違反する行為となりますのでご注意下さい。

《問合せ先》ハローワークとわだ 23-5361


新生アクサニチダン生命発足記念

第13回十和田商工会議所 共済制度加入者大会

チケット発売 開始

平尾昌晃トークライブ 加入者の夕べ  豪華景品が当たる抽選会・お食事会

日時 11月16日(木)午後6時開場

場所 十和田富士屋ホテルグランドホール

 当所の共済制度にご加入の皆様へ、日頃の感謝の意を込めて、加入者だけの特典、共済制度加入者大会を開催します。抽選会とお食事、そして平尾昌晃とともにトークライブでお楽しみ下さい。

チケット 1枚6000円。9月7日から発売。お求めは「アクサニチダン生命十和田営業所」電話22−7504まで。

参加できる方 当所の共済制度にご加入されている方(未加入の方はお早めにご加入下さい)

主催 十和田商工会議所

当日は円卓自由席となっておりますので、ご同伴の方と同席などのご希望にお応えできない場合もあります。

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