十和田商工会議所ニュース

『Frontier』より 1999年6月

10年度の事業報告と決算承認  

11年度第1回通常議員総会開催   常議員補充に古舘實氏が選任   

soukai9906.jpg (9495 バイト)平成10年5月27日(木)当所の11年度第1回通常議員総会が出席者35名、委任状12通、総数47議席で開催された。総会では10年度の事業報告と決算及び常議員の補充に古舘實氏の選任が承認され、その他10件の事項が報告された。  

総会開催にあたり、稲本会頭は挨拶の中で次のように語った。(会頭挨拶…一部省略)   

長引く不況も政府の景気対策を第一とする政策の中で、部分的だが若干の明るさが見えてきたようだ。注目の地域振興券も既に80%近くが消費に回ったようで、当市においても振興券の発行を記念して市当局から補助をいただき、にぎやかに記念イベント・大売り出しを開催している。これらをきっかけに、消費拡大につながって欲しいと思う。 一方では金融再生法により大阪の幸福銀行の破綻処理がなされるなど、金融機関の危機がまだまだ続いている。  

当市においても、ワダカンの破産宣告、十和田松木屋の8月撤退など暗い話題も多く苦慮を重ねている。中でも松木屋撤退の件は、当市中心商店街の衰退を加速させるのではと危惧している。大阪のコンサルタントに、これまでの活性化計画の見直しと今後の対策を相談している。また、100人を超える(テナント含む)十和田松木屋の従業員再就職の件については、市長からもその配慮を依頼されている。近々会員の皆様にも文書にて雇用をお願いする予定。十分ご検討いただきたい。   

案件 

◎議案第1号 平成10年度事業報告承認の件 

◎議案第2号 平成10年度一般会計収支決算承認の件 

◎議案第3号 平成10年度特別会計収支決算承認の件 

◎議案第4号 平成10年度収益事業特別会計収支決算承認の件 

◎議案第5号 平成10年度退職給与資金積立金特別会計収支決算承認の件 

◎議案第6号 平成10年度公益事業会計・収益事業会計貸借対照表並びに損益計算書及び総合財産目録承認の件 

◎議案第7号 常議員(1名)選任の件   

常議員の補充選任については、(有)やねに商事の古舘實氏が選任。総会では、以上7議案が全て承認された。   

報告事項 

石川正憲氏を委員長とし各対策委員会から1名づつで構成されるコミュニティーFM放送設立検討委員会(FM局の会社設立のため推進協議会発足へ向けての準備と行政、産業界、有識者、市民への働きかけをする)の設置や商工会議所の会員サービスの一つとして全国商工会議所の「休業保障プラン」、東京ドームでの「活彩あおもり大祭典'99」への協賛など10項目が報告され総会は終了した。


総会 十和田市商店街連合会     

十和田市商店街振興組合連合会木村祐直氏が理事長再任 副理事長に中央から岩間氏も    

去る5月19日(水)八幡会館において十和田市商店街連合会と十和田市商店街振興組合連合会の通常総会が開催された。 

十和田市商店街連合会は、南、中央、六丁目、七八丁目の4つの振興組合と十和田通り、東十和田通り、大学通り一丁目、太素振興会の4つの商店街から構成される傘下会員数325名の任意団体。また、十和田市商店街振興組合連合会は、前述の4つの振興組合で構成される法人組織である。   

総会の案件は、平成10年度事業・収支決算報告と役員改選。改選では、連合会の会長及び振興組合の理事長に南商店街の木村祐直氏が再任、新たに副会長及び副理事長に中央商店街の岩間恵美郎氏が選任され、満場一致で承認された。 

総会終了後の懇親会では、来賓に江渡衆議院議員(代理)、丸井・田中両県会議員、桜田市議会議長、豊川市経済常任委員長を迎え、木村会長は「本来であれば自分は会長及び理事長を退くつもりであったが、今日ご来賓の議員の皆様には商店街活性化を公約に掲げていただいている。非常に力強い限りであり、今期もがんばりたい」と続行にあたり、新たな決意を表明した。

11・12年度十和田市商店街連合会の会長・副会長・専務理事 (50音順)

会長 (有)高村食料品店 木村祐直  

副会長 (有)岩間印刷所 岩間惠美郎  

副会長 (有)澤目麺工場 澤目博次  

副会長 (株)タナカ設備 田中庸治  

副会長 松橋(株) 松橋正義  

専務理事 (有)今泉マイクロコンピューター 今泉礼蔵


十和田松木屋8月で撤退   商店街の活性化計画見直しか   

matukiya.jpg (8729 バイト)昭和48年開店し約26年、当市を代表する百貨店として市内中心部で営業してきた「十和田松木屋」が、8月いっぱいで閉店する。4月28日の報道は市内経済界に暗い影をおとしたが、特に、中心街区の既存大型店をも集客核として活性化を図ろうとしている中心商店街は、突然の出来事に動揺を隠せない。

松木屋撤退は、近年続く不況の中、市内食品スーパーや郊外店との競争、下田ショッピングセンターや八戸への商圏人口流出などの都市間競争が最大の原因とされる。しかしこの事は、なにも松木屋だけに限ったことではない。当然、他の大型店や市内商店街にも、確実にのしかかってくる問題だ。事業の急激な悪化に策が尽きた結果であろう。 

当所では、平成6年度のアーケード整備に続く第2期計画として、策定済の集誘客施設設備基本計画に見直しをかけ、新たな活性化計画を再構築するために検討を続けてきたが、大切な核の一つを失った計画は当然再度見直しも考えられる。商店街、商工会議所など関係者による今後の対応が迫られる。


影響大だが前向きな姿勢で

市・会議所が商店街と懇談  

松木屋撤退により、商店街近代化計画の見なおしを迫られている今、商店街の率直な意見を聞き、今後の糸口を見い出していこうと、当所では5月14日、市と商工会議所、商店街の三者で懇談会を開催。  出席者は市の経済部長や当所専務理事そして南、中央、六丁目、七・八丁目商店街の役員他全部で14名でざっくばらんな意見交換となった。   

松木屋閉店後、その建物には現在まだ業者の入る予定はない。懇談の内容は「そのビルをなんとか有効活用できないか」ということに終始した。  

懇談では、まず駐車場の利用価値に着目し、中は1階に生鮮食品などを扱うスーパーマーケット、その上の階には市の出張所や図書館、物産協会、観光協会、ミニFM放送局、コミュニティホールなど公的な機関や各種団体を入れる等々の意見があった。これは、集誘客の相乗効果を見込める施設を入れ、このビルを有効に活用することが望ましいとの考え。 

また、ある商店街役員からは、「この際物は考えよう、災い転じて福となすのことわざではないが、暗い話題と思わず明るい話題として考えていこう」という意見が出され、商店街にとって突然ふってわいたような今回の出来事の中、懇談会は今後に対する商店街の前向きな意見で締めくくられた。


十和田松木屋撤退について 会頭 稲本純一   

大変残念ではありますが松木屋の内部事情(経営内容)を伺いますと、止むを得ないものと受け止めております。内部情報として昨年以来売上が急激に減少しており、営業存続も危ぶまれるという話を耳にし、もし撤退ということになれば地元商業界など様々な面での影響が大変大きいことが危惧され、何とか存続を要請して参りました。   

松木屋側としても、いろいろ手を尽くしあらゆる手段を模索されたようですが、事業の急激な悪化に万策尽き撤退精算の道を選ばざるを得なかったものと思います。 ここ数年の売り上げ減少を見るにつけ、市民及び消費者は「松木屋」という店を必要としなくなったと感じざるを得ず、時代の流れとはいえその役割は残念ながら終ったと受け止めざるを得ないと考えます。  

また、私ども十和田商工会議所としては、松木屋が長年当市商業界のために果たした役割は大きく、これ迄の貢献に対し心から深く感謝するものであります。思えば昭和48年、当市初のデパートとしてオープンし、その前年オープンした十和田亀屋とともに消滅しかけた当市の商圏を大きく拡大し、その形成に多大な貢献があった事を考えるにつけ隔世の感を深くしております。   

松木屋撤退後の建物の利用については現在のところ予定はありません。出来ることならこれまでと同業種の借り手があればと考えてます。   

いずれにしても、今、当所で検討しております中心商店街の活性化計画の見直しを図りながら、その計画の中でこの建物が寄与できる利用方法がないものか、商店街関係者ならびにコンサルタント等とも相談しながら商店街の衰退に歯止めをかけ、賑わいのある活力溢れる中心商店街づくりを早急に考えたいと思います。


LOBO4月結果  

DI値は8ヶ月連続改善  

全般的な景況感は、マイナス幅の縮小に見られるように中小企業の景況の悪化度合は引き続き弱まっているが、確実な景気底入れには不確定な面も伺われる。   

産業別に見ると建設業では、公共工事について「工事量はある程度確保されているが、新年度工事発注が遅れているので早期発注が望まれる」など新年度公共工事の早期発注に対する期待が大きい。 また、「住宅建設が若干好調だが景気全体を引っ張るには力不足」などの声もある。   

製造業では、「少しずつ仕事量が増えてきた」(自動車部品)とする一方で、「受注件数は多少上向いているが単価の下落や短納期のため採算面では厳しく、先行き不透明」(家具製造)などが指摘されている。   

卸売業では、「同業種間における企業間格差の拡大が進んでいる」「売上は前月に比べれば増加しているが前年同月比では横ばい」などの声が寄せられた。   

小売業では、「消費の低迷に加えて、週末に雨が多かったこともあり業況は低調」「振興券での売上が多く先行きの資金繰りを懸念している」(商店街)などの指摘がある。   

サービス業では、飲食で客数の減少や客単価の下落が多いが、旅館から「利用客の減少幅は縮小している」「行楽シーズンに入り、好転の兆しが伺える」との声もある。   

向こう三ヶ月(五〜七月)の先行き見通しは、全産業合計の業況DI(四月比ベース)が▲32・1と現状より好転するとの見方となっている。   

景気に関する声、当面する問題としては、建設業関連を中心に新年度予算の早期執行への期待が大きい。 (日本商工会議所5月6日発表)

業況DI(前年同月比)の推移

        10年      11年

        11月  12月  1月  2月  3月  4月  先行き見通し

全国全産業  ▲63.0 ▲60.4 ▲58.9 ▲56.2 ▲49.2 ▲45.9 ▲32.1(52.7)

建 設    ▲63.8 ▲57.4 ▲58.6 ▲53.1 ▲41.1 ▲45.4 ▲31.7(64.3)

製 造    ▲68.1 ▲64.4 ▲62.9 ▲61.7 ▲52.5 ▲50.5 ▲33.5(54.5)

卸 売    ▲51.4 ▲52.1 ▲51.4 ▲44.5 ▲40.9 ▲35.6 ▲20.3(50.8)

小 売    ▲63.3 ▲60.0 ▲60.6 ▲57.9 ▲52.6 ▲46.8 ▲35.7(52.1)

サービス   ▲60.9 ▲61.8 ▲55.6 ▲54.8 ▲49.8 ▲44.3 ▲31.4(44.2)

東北全産業  ▲60.3 ▲61.0 ▲64.2 ▲65.1 ▲47.0 ▲46.1 ▲32.9(51.6)


POP作成パソコンセミナー開催ご案内  

内容 POP作成の基本と応用編、パソコンソフトで作成する実務研修

日 時 6月24日(木)午前10時〜午後4時

場 所 十和田商工会議所会館 

定員 20名(先着)

受講料 無料(昼食は各自で準備)

申込み 6月15日までに当所相談所振興課まで(24-1111)

主 催 当所食品商業部会・相談所、リテールPLAZA


7月3日会員親睦パークゴルフ大会開催   

会員事業所の女性対象。

親睦と日頃の運動不足解消に、パークゴルフ大会を開催します。

日時 7月3日(土)午前9時会議所集合

場所 スキーコミュニティーセンター(焼山)

会費 1500円(昼食は焼肉パーティーを開催します)

主催・申込先 24-1111 当所婦人会、当所会員対策委員会、社会保険協会県南支部


商工会議所から耳寄りなお知らせ  

当所では幸多かれとの祈りを込めて祝電サービスを実施しております。どうぞご利用下さい。

対象…会員事業所代表者或いはご子息ご子女様の結婚に限らせていただきます。   

発信人…十和田商工会議所会頭名になります。  

このサービスをご希望の方は……会員サービス課へお知らせ下さい。  

お問い合わせ・お申込先 会員サービス課 24-1111


融資利率情報マル経の金利は年1.8%  

マル経(小企業等経営改善資金融資)の融資利率が年1.8%に変更されました。(平成11年5月19日より)  

融資対象 

商業・サービス業の場合 常時雇用が5人以下         

製造業・建設業等の場合 常時雇用が20人以下  

融資限度 

・運転資金・設備資金に対して最高550万円 他、別枠450万円以内利用可  

返済期間 

・運転資金→5年以内 ・設備資金→7年以内

申し込みは当所(TEL 0176l-24-1111)相談所

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