十和田商工会議所ニュース

『Frontier』より 1999年1月

新年のごあいさつ

十和田商工会議所 会頭 稲 本 純 一


新年あけましておめでとうございます。
平成11年の清々しい新年を迎え、会員並びに市民の皆様には謹んでお慶びを申し上げます。
昨年は、私ども商工会議所が創立50周年という大きな節目を迎えた年でありました。
皆様と共に盛大に祝いたいと、「新たなる未来への出発」と題した記念誌の編纂、文藝春秋社の記念講演会、市の花つつじの記念植樹とタイムカプセルを埋め込んだ記念碑の設置、そして、記念式典と祝賀会の開催など記念事業が多彩にしかも盛大に実施されました。これも一偏に、皆様方の格別なるご理解とご支援の賜物と心から感謝申し上げると同時に、私どもに与えられた地域の活性化、街づくりという大きな期待を受ける中で「信頼され行動する十和田商工会議所」を合い言葉に役職員一丸となって邁進することをお誓い申し上げるものであります。
 さて、申し上げるまでもなく、わが国の経済の回復が遅れております。構造変革の嵐の中で企業倒産による負債総額は過去に例を見ない高水準で推移し、失業も高率で推移し続けるなど産業界も国民も、不安感と不透明感に萎縮しきっております。こうしたわが国全体に漂う閉塞感を打破するには、政治の強い意思による景気回復最優先政策の断行以外にありません。
 幸い、小渕内閣は景気最優先の政策を鮮明に打ち出し、先の臨時国会において第3次補正予算の成立を見、大胆かつ実効性のある景気対策が進められております。日本商工会議所を通しての私たちの要望が大きく取り入れられたものと、関係各位に対しまして心から感謝申し上げるものであります。
 一方、当市においては物流、資金とも動きが悪く、この地域の景況レポートでも強く不況感がでており、中でも小売業は厳しい状況との報告であります。
 資金需要も相当逼迫しているようで、昨年の県の特別融資制度や国の特別保証制度への申込状況が多いことからも伺われます。
今年は、私たちにとって身近な動物、ウサギが干支であります。早い出世を意味する「ウサギの上り坂」ということわざがあるようですが<まんとか「ウサギの景気上り坂」となって欲しいものであります。
 最後になりますが、皆様にとりまして、本年が輝かしい年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶と致します。

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