十和田商工会議所ニュース

『Frontier』より 1998年4月

通常議員総会

創立50周年を迎え意義ある年に
平成10年度事業計画・予算を承認
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 平成9年度第2回通常議員総会が3月27日開催され、 平成10年度の当所 「事業計画」 「予算」 (全体の予算規模2億8千374万円) が承認可決された。

 案件に先立ち稲本会頭はあいさつの中で、 「厳しさが続く経済環境下、 当市の主力産業である建設業や衰退傾向にある商店街など、 十和田市全体が元気をなくしたかに見える。 しかし、 このような時こそ悲観論を吹き飛ばし、 元気を出して好況を自らの手で創り出すという気概が一番必要であり、 市内商工業の発展と街づくりに向けて商工会議所会員が中心となって、 これまで以上の活力とエネルギー溢れる行動を取るべきと考える」 と述べ、 平成10年度は特に社会資本整備のための公共事業費大幅確保等の意見活動や中心商店街活性化計画の策定、 「住み良い街・十和田市」 の実現へ向けてのアイデア募集やフォーラム等の開催を強調。
 また、 創立50周年記念事業を実施し、 一つの節目として意義ある年にしたいと所信を述べた。
 総会では、 稲本会頭が議長となり、 平成10年度事業計画、 並びに一般会計収支予算等7議案が審議され、 原案どおり可決承認された。 承認された7議案は次の通り。
1.平成10年度事業計画について
2.平成10年度一般会計収支予算について
3.創立10周年記念事業特別会計設置について
4.平成10年度特別会計収支予算について
5.平成10年度収益事業特別会計収支予算について
6.一般会計並びに特別会計予算科目 (項) 流用について
7.一般会計並びに特別会計借入金最高限度額について
重 点 事 業
 細目は今年度新たに加えられた項目を掲載。
 意見活動
1.産業基盤の整備及び地域開発事業の推進
・国の合同庁舎建設計画に対する提言
・国際物流・貿易拠点港 (FAZ) として整備されつつある八戸港へのアクセス道路の整備促進
・青森県の社会資本整備のための公共事業費の大幅な確保
2.地域経済活性化対策の推進
・雇用安定型の企業誘致促進
3.商工業・サービス業振興対策の推進
・大規模小売店舗立地法・都市計画法改正及び中心市街地活性化に関する研究と意見要望の展開
 事業活動
1.特定商業集積整備法に基づく集客・誘客施設の計画策定
・中心市街地活性化策の具体的計画策定
2.地域経済振興事業
・商店街ソフト事業の積極的取組み
・整備新幹線八戸駅の当市への波及効果に関する調査研究
・まちづくり・商業活性に対するアイデアの募集及びまちづくりフォーラム開催
3.人材育成・雇用対策事業
4.商工技術教育振興事業
5.経営改善普及事業
6.調査広報広聴事業
7.情報化・文化活動支援事業
・国際交流の積極的展開
8.会員サービス・運営強化事業
・TOAS(商工会議所業務の総合的OAシステム)・CIN(全国商工会議所情報ネットワーク)の導入
9.観光振興事業
10.創立10周年記念事業
・記念誌発刊
・記念講演の実施
・記念植樹の実施
・記念スポーツ大会の実施
・記念式典・祝賀会の実施


4月22日23日
平成10年度新入社員研修

 消費税率引上げに始まり、 金融システム不安を軸に景気の悪化が進んでいる状況下での採用ということで、 一段と厳選されてのご採用と思います。
 おそらく企業の将来は、 こうした厳しい時の採用者の中から中堅、 中核となる社員が生まれると思います。
 新入社員が4月入社して約一ケ月、 仕事も社会人として何をすべきか一番タイミングの良い時期かと思います。
・日時 平成10年4月22日 (水) 〜23日 (木)
・会場 十和田商工会館1階
・対象 今年度入社の男女
・定員 60名
・受講料 一名6,000円 (テキスト、昼食消費税込み)
・講師 いがい営研 猪飼 正夫
・申込先 当所相談所まで


'98とわだそろばんフェスティバル
父兄・生徒264名が参加

soroban.jpg (4024 バイト) 十和田珠算連盟 (楠美清弘会長) では、 3月8日 (日) 十和田商工会館1階ホールで、 初めての'98とわだ 「そろばんフェスティバル」 を開催した。 大会では、 そろばん・計算にまつわる○×クイズや塾対抗による計算ゲーム、 先生と生徒によるそろばんデモンストレーション、 父兄による数字記憶ゲーム等、 日頃の検定試験や競技大会とは一味違ったそろばんへのアプローチを図った。
 半日のプログラムの中で参加生徒たちは、 父兄や友達と一緒にゲームを楽しみ、 ホールは熱気にあふれて賑わいをみせた。


事業資金に特例保証制度の活用を。

 この特例保証制度は別記指定業種の事業者で、 最近3ケ月の売上高が前年同期の売上高に比較し10%以上減少しているため経営の安定に支障が生じている事業を対象とし、 申込にあたっては企業所在地の市町村長の認定書が必要となります。
 なお、 融資については、 県信用保証協会及び希望金融機関の審査を必要とします。
    記
一、 指定期間
 平成10年3月1日〜平成10年6月30日
二、 指定業種
 今回国において指定された業種…自動車小売業、 衣料・身回り品卸売業ほか
三、 限度額
 県信用保証協会の通常保証枠2億3千5百万円〔普通保証2億円の限度額、 無担保保証3千5百万円、 別に特別小口保証 (無担保保証人) 750万円含む〕とは別枠で通常保証枠と同額の保証料 (企業にとっては都合4億7千万円までを限度として保証を受けることが可能)。 詳細については、 県信用保証協会23−4331又は、 市商工観光課23−5111内線327へお問い合わせ下さい。


県内における公共事業確保について

自民党総務局長
古賀誠前運輸大臣へ陳情

 さる、 3月2日に開催された当所合同部会の中で、 建設部会から 「社会資本整備の遅れている本県にとって公共事業の削減は、 景気回復の観点からも大きな問題である。早急に陳情活動を展開するべきである。」 という意見が出された。
 そこで、 県商工会議所連合会に対し陳情活動のお願いをしたところ、 迅速に対応して頂きその陳情が実現した。
 3月19日、 県連会長沼田青森商工会議所会頭を先頭に青森、 八戸両商工会議所専務理事、 そして当所稲本会頭、 専務理事の5名が私ども地区選出の江渡代議士を訪問、 陳情内容を説明の後、 江渡代議士の仲介により予めアポイントを取っていた自民党総務局長古賀誠前運輸大臣へ陳情書を手渡し沼田会頭から 「21世紀にむけての均衡ある国土と地域形成、 又、 雇用を確保し地域経済の自立を目指す私ども青森県にとって、 公共事業による社会資本の整備は不可欠であります。 加えて、 経済基盤が脆弱な本県にとりまして公共事業の削減は景気回復の観点からも大きなマイナス要因であります」 と要旨を説明、 理解を求めた。
 これに対し、 古賀代議士から 「私も景気回復のためには公共事業は不可欠と考える。 予算編成のこの時期にこのような陳情が出されることは私としても大変有り難いこと。 国会の場になんとか反映したい。」 と前向きのお答えを頂いた。


消費購買動向による商圏調査報告

当市の商圏・吸収率人口ともに後退

 青森県・県商工会議所・県商工会連合会では、 平成9年6月に県内67市町村の小学5年生の家庭を対象に (一部6年生を含む) 調査票によるアンケート調査 (世帯数32,146、 回収枚数22,936、 回収率71・3%) で 「消費購買動向」 をまとめていたが、 このほど商圏調査報告書として刊行された。

〔十和田市の状況〕
 この報告書によると、 十和田商圏は、 平成3年から6年にかけて、 圏内市町村数、 商圏人口、 吸収率人口、 吸収率人口対行政人口比、 いずれの数値も増加・上昇したが、 今回はやや様相を異にしている。  まず商圏内市町村数の推移であるが、 昭和57年=1市6町2村 (9市町村)、 60年と63年は1市5町3村 (9市町村)、 平成3年=1市6町4村 (11市町村)、 6年=2市7町4村 (13市町村) と増加傾向を辿ったが、 今回は、 三沢市と六ケ所村が圏外に出て、 1市7町3村 (11市町村) となった。
 商圏内市町村数減少、 特に三沢市と、 村としては人口の多い六ケ所村が圏外に出たことで、 商圏人口も減少した。 すなわち、 57年=137,670人、 60年=134,433人、 63年=133,506人、 3年=160,567人と推移し、 前回の6年度は221,866人 (3年度比+38・2%) であったが、 今回は166,671人 (6年度比24・9%) と平成3年レベルまで後退した。
 吸収率人口もまた大幅に減少した。 十和田市の吸収率人口は、 57年=75,995人、 60年=67,361人、 63年=74,769人、 3年=82,127人、 6年=89,180人 (前回比+8・6%) と順調に推移してきたが、 9年度は、 74,778人 (前回比16・1%) となった。 理由は、 三沢市と六ケ所村が圏外に出たことに加えて、 表−1に明らかなように、 六戸町と天間林村が第1次商圏から第2次商圏へ、 上北町と東北町が第2次商圏から第3次商圏へ、 各々シフトしたこと、 さらに、 第1次商圏にかろうじて止まっている十和田湖町からの吸収率も低下 (87・3%から
79・8%) したなど、 圏内町村全般からの買物吸収率低下である。
 吸収率人口減少を反映して吸収率人口対行政人口比も低下した。 昭和57年=1・28、 60年=1・11、 63年=1・21、 3年=1・34、 6年=1・44と上昇傾向にあった値が、 今回は1・18となった。  


新入会員ご紹介
新たに10事業所の方が入会

 十和田商工会議所では、 組織力の強化と事業活動を力強く推進する為に会員増強運動を展開中です。この増強運動の新規会員(平成9年12月17日〜平成10年3月17日申込分) の入会が承認されました。
 ご入会いただいた事業所の方々には改めてお礼申し上げますとともに、 今後も会議所活動にご協力をお願い致します。

事業所名       代表者名       所在地       業種
巨{田山建設     須田山   勲    相坂高清水933−1  土木工事
トラスト       沼 岡 冬 喜    西十三番町33−13  建設業足場
フォトワークス&カメラナカノ  中 野   淳  西二十二番町1−11  カメラ、 写真材料、 写真撮影
泣Nレール      目 時 順 子    西十一番町22−15  医薬品
富士電設       工 藤 清 揮    東十一番町11−25−3 電気工事
とわだ防水      岩 城 好 輝    西十一番町1−34−8 防水工事
十和田システムパソコン 中野渡   明   東二十三番町29−32 パソコン販売保守、管理ソフトの受注納品
さくらHOUSE   下久保 隆 三    西十六番町10−29  建築設計、建築工事請負
南部食糧梶@     河 村 忠 夫    洞内後野249−1  米穀卸売
泣nイブリッジ    高 橋 睦 夫    西五番町23−3   医薬品


第1回 光と影のアートプロムナード

十和田市 「野外文芸館」 短詩型文学全国公募

 青森県の秀峰八甲田山の裾野に広がる十和田市は、 新渡戸稲造博士の祖父の手によって開かれた、 まだ若い街です。 清流奥入瀬川から引かれた水路と碁盤の目状の道路にみられる先人の汗と知恵は、 今も市民の暮らしのなかに息づいています。 その市街地のまんなかに 「日本の道百選」 や 「新日本百景」 にも選ばれた、 桜と松の美しい並木道 「官庁街通り」 があります。 この舗道に短詩型文学の優れた作品を石彫りにしてはめ込み、 光と風のアートプロムナード 「野外文芸館」 として永久に保存展示することになりました。
◎短詩型文学作品応募要項 (短歌・俳句・川柳)
応募作品 ひとり一点とする。 (未発表作品にかぎる・応募料なし)
テーマ  「道」 (詠み込み・四季を通じて)
応募方法 所定の応募用紙に作品を記入し事務局へ送付 (住所・氏名・電話番号) 応募用紙は電話または葉書で事務局までご請求下さい。 応募用紙請求の締切は6月末日
賞 各部門の天地人及び秀逸 (5点) は石彫板にして舗道に永久展示、 佳作30点は入賞作品集に掲載
選者 短歌 篠   弘 氏
   俳句 大串  章 氏
   川柳 森中恵美子 氏
応募締切日 7月31日(金)
入賞発表日 10月1日(木)
応募先 十和田市教育委員会内 「野外文芸館」 事務局
〒034−0083
十和田市西三番町2−14
23−5111 内線820

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