十和田商工会議所ニュース

『Frontier』より 1998年1月

新年のごあいさつ

十和田商工会議所 会頭 稲 本 純 一


 新年明けましておめでとうございます。
 平成10年の清々しい新年を迎え、 会員並びに市民の皆様には謹んでお慶びを申し上げます。
 今年は、 「千里往って千里還る」 というエネルギッシュでしかも精悍な寅年を迎えました。 その威勢の良さにあやかって、 景気回復の発展の年となって欲しいと願っております。
 さて、 振り返りますと昨年は日本の経済が大きく混乱した年でありました。
 消費税引上げや特別減税廃止、 医療費負担の増加による購買意欲の低下などから景気回復が遅れ、 さらに、 株価の低迷や外国為替市場での円安、 加えて、 日本の 「銀行は倒産しない」 と言う神話が崩れ、 証券会社も含めた大手金融機関の破綻が相次ぎました。
 また、 国債や短期借入、 政府関係機関の債務等の総額が500兆円を超え、 国の行政財政改革と公共事業の削減が打ち出されたことにより、 不況感が一層強まっております。
 この様な状況下で、 政府は緊急経済対策の実施に踏み切りましたが、 その効果に大いに期待したいところであります。
 一方、 各地の地方都市では中心商店街の衰退とそれに伴う中心市街地の空洞化が進み、 街づくりの観点から大きな社会問題となって参りました。 当市におきましても同様であり、 中心商店街の近代化と活性化が喫緊の課題となっております。
 そして、 現在、 市当局では都市計画マスタープランの作成と商業地域振興整備基本計画を策定中であります。
 そこで私ども商工会議所では、 それらの計画に整合した中心商店街再開発も含めた商店街活性化事業計画を、 大阪のコンサルタントに依頼し来年度の完成を目指し作成中であります。
 国では11省庁、 1兆円という予算で中心商店街の空洞化対策を進めると聞いておりますので、 市当局をはじめ関係各位と協力をしながら、 是非この事業に該当させ、 当市中心商店街の活性化を図りたいものと検討、 準備を進めているところであります。
 また、 本年私ども十和田商工会議所は創立50周年を迎えます。 記念誌の作成をはじめ種々の記念事業を計画致しております。 皆様のご理解とご支援を切にお願い申し上げます。
 最後になりますが皆様のご多幸をお祈り申し上げ新年のご挨拶と致します。


商工会議所 創立50周年

21世紀へ新たなスタート


 十和田商工会議所が誕生(新法の商工会議所法に基づき昭和23年7月28日設立)して本年で50周年を迎えます。
 ところで、 商工会議所の使命は、 商工業の総合的な改善発達を図り、 兼ねて社会一般の福祉を増進するとなっています。 この目的達成のため、 当商工会議所としても、 これまでに数々の事業を推進し、 商工業者の育成と地域産業振興に貢献してまいりましたが、 昨今の景気後退と共に、 商工会議所に対する期待とニーズは多種、 多様化し、 幅広い事業展開が期待されており、 今後ますます当地域の街づくりの中で商工会議所の果たす役割が、 重要視されてきています。
 本年記念すべき年を迎える当商工会議所は、 会員事業所はもとより広く市民に事業活動を積極的にPRし、 商工会議所への理解を深めてもらうことを目的に、 来るべく21世紀への大いなる飛躍への新たなスタートの年と位置づけ50周年として次の諸事業を計画しております。
●記念式典及び祝賀会   10月27日 (火)
●記念誌発刊 「50年の歩み」
●50周年記念講演会  一般市民の方も聴講できます
●50周年スポーツ事業  ゴルフ大会、 ボーリング大会、 ウォーク
●記念植樹
 その他、 多数の事業を予定しています。


年に1度の大安売り

まける日 2月6日〜8日


 真冬の大売出しとして定着している、 とわだ 「まける日」 は2月6日から8日までの3日間開催します。
 参加店は約150店以上を予定。 それぞれ趣向をこらして年に一度の還元の日として大安売りを展開します。
 イベント事業として商工会議所1階ホールで 「お楽しみ抽選会」 を開催、 景品に家電品や日用品、 参加店共通のお買物券を準備、 毎日先着4,500名様 (お買上げ千円以上の方) に抽選券を差し上げます。 また、 来場者には”とわだ”の 「どんべ」 「おしるこ」 をサービスします。


期待される 「一店逸品運動」

商店街の個店強化の切り札


 十和田商工会議所では昨年12月、 市内の商店街区の小売商店主を対象に、 個別商店の活性化・強化の足がかりとしてもらうため、 「一店逸品運動セミナー」 を開催した。
  「一店逸品運動」 とは、 それぞれの各店が他の店とは違う個性・特色を持ち、 これがお客の支持を得ることで、 対大型店等との価格競争から脱皮した商売を行うための柱づくりである。
 演劇に例えると、 アーケードや店舗といった「器」たる舞台があっても、「役者」という中味が伴い、揃わないと開演しても成功しないことになる。
 各個店が個性豊かな役者を持つことによって、 店の顔が明確になると同時に、 その個性が集うことで商店街としてにぎわいを作り、 ひいては商店街の存在価値が高められることにつながる。
 現在の商店街商店をとりまく厳しい環境下では、 弱い店が集まっていても強くはなれない。 強い店が集まるからこそ強いのであり、 その強い店に少しでも近づこうということから、 他店とは違う、 負けない商品やサービスあるいはこだわりを持とうという個店強化策の手立てである。
 当市内の中心商店街では一昨年に 「快適な街づくり」 調査事業に取り組み、 その中で、 「なじみ客アンケート調査」、 いわゆる各個店への立入り客から、 それぞれの店が支持されている理由についてアンケートで答えてもらい、 あわせてお客のいきつけの店も選んでもらうという調査を行っている。
 お客という「外」からみた各個店の特長たるメニューの一部が既に手元にあり、 手立てと取組みスタートが出来る用意にあるといえる。
 個店の盛衰は商店街という個店の集合体の盛衰と表裏一体の関係にあり、 ソフト面からの活性化手立てとしてイベント等の商店街共同事業の拡充強化と、 各個店レベルでのソフト面での切り札として、 この 「一店逸品運動」 への真摯な取組みを期待したい。


商店街に無料駐車場

どうぞご利用下さい!


 中央商店街の角地 (稲生町五丁目角地) にあった旧コンドルパチンコ建物が解体され中心商店街の無料駐車場として、 消費者に解放されました。
 これまで商店街の活性化のためにも 「中心商店街に無料駐車場を!」 と叫ばれていましたが、 念願かなって20台が駐車できることになりました。 消費者の方々には、 これまで商店街での買物にご不便をおかけしましたが、 是非ご利用下さい。
〇利用について
 午前9時30分から午後7時まで、 午後7時以降は管理上出入口が閉鎖されます。 (駐車時間は2時間がめどで長時間の駐車はしないで下さい。)


関東地区出身者が十和田関東会を結成

入会希望者を募集中!


 東京には、 十和田市出身者の十和田会があるが、 このほど、 十和田市内で活躍する関東地区出身者による 「関東会」 が結成されることになった。
 関東方面で活躍中の十和田市出身者は多数いるが、 逆に十和田市で活躍する関東出身者も多数いることからお互いの親睦をはかることを目的に、 さる12月14日有志が集い第1回発起人会を開催した。
 入会条件として、 関東圏出身者にゆかりのある人であれば男女問わず、 会費は年1,000円、 現在、 多数の入会希望者を募集している。
希望者は、 中根芳雄氏 (自宅22−2146) までご一報下さい。


労働市場の動き

高卒者の就職状況厳しいが、 企業は人材確保のチャンス


 最近の国内経済の動向は、 製造業を中心に回復傾向にありますが、 依然企業の景況には厳しさがみられ、 景気は足踏み状況にあります。
 県内においても同様で、 個人消費関連では消費税率引き上げ等の影響により、 6カ月連続で前年を下回り低調な動きとなっております。
 雇用情勢をみると、 全国的に雇用者数の伸びが鈍化しており、 完全失業率も3・5%と過去最高の水準に並ぶなど厳しい状況にあります。
 このような状況の中、 十和田管内の新規高卒者の就職状況も厳しく、 11月末で求人数は昨年に比べ117、 率で23.5%減少しております。 また、 就職希望者の20%の約70名がまだ就職が内定しておりません。
 事業所の皆様におかれましては、 このような厳しい景気状況ですが、 是非学卒求人の提出にご協力いただくようお願い申し上げます。
三沢公共職業安定所 十和田出張所長 飛 内 信 幸


第10回記念 十和田雪見ラリー

前売券発売中!

みなさまおまちかねの 「とわだ雪見ラリー」 の日程が決まりました。


日 時 平成10年2月4日 (水)
集合場所 十和田商工会議所1Fホール午後5時受付開始
参加券 前売 2,000円
当日 2,500円
ルール 午後6時スタート (商工会議所前)
午後8時までの間に5カ所をはしご酒し、 ゴールする。
 抽選で、 50名様に大型ワイドテレビや豪華景品が当たります。
※前売券は雪見ラリー参加店又は十和田市飲食業協会事務局 (商工会議所業務課24−1111) で販売しております。 なお、 券にかぎりがありますので、 お早めにお買い求め下さい。


自民党・平成10年度税制改正大綱

商工会議所の要望実現


 自民党では、 昨年12月16日 「平成10年度税制改正大綱」 を決定しました。
 商工会議所の最重点要望項目でありました法人税の基本税率並びに中小企業軽減税率につきましては、 全国の商工会議所による粘り強い運動により、 それぞれ3%もの極めて大幅な引き下げを実現することができ、 商工会議所の要望活動に対し、 関係各界から改めて高い評価を得ることとなりました。
 今次の法人税改革は、 英国の法人課税改革 (基本税率、 軽減税率の引き下げ幅が2%) や独国の法人課税改革 (改革そのものが失敗) と比較いたしましても、 その規模において極めて大きな意義を持つものであります。
 また、 今回の改正は、 特に当所からも強く要望していた 「法人所得課税の実質減税」、 「中小企業軽減税率の引き下げ等」 について、 ほぼ要望どおり決定したことは、 地元選出国会議員をはじめとする関係各位の懸命なるご努力の賜物であります。 紙面をかりてお礼申し上げます。

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